#274.感情 ページ23
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「お、怯えてなど……ッ!!」
図星か。
命ちゃんのことが頭に浮かんだのか、北斗の顔に焦燥が走った。
「……私達が命ちゃんに会った、って言ったらどうする？」
「は……？」
北斗は口をポカンと開けた。
「来てるのか……？」
「……来てるよ。私は、命ちゃんから伝言を預かって来たんだ」
泣きながら、私に託した伝言。
あんな可愛い幼なじみを泣かせるなんて、北斗がどうかと思うよ。
「『Trickstar』で輝いて」
「ッ!?」
「命ちゃんは、【DDD】に来てる。北斗のことを心配してる。あの子を悲しませるの？」
苦しんでるのは、北斗だけじゃない。
私だって、あんずだって。
『Trickstar』の皆や、命ちゃんだって苦しんでいるんだ。
「ッ……」
北斗はついに、俯いてしまった。
「『Trickstar』は、4人だからこそ輝くんだよ。……3人より、4人の方が」
1人じゃない、だから光る。
2人より3人、3人より4人。
「いつまでも落ち込んでるんじゃないよ、この馬鹿王子ッ!!」
北斗は、ふらふらと私の方に歩み寄ってきた。
「わッ……」
そして、抱き付いてくる。
今にも壊れそうに、弱々しく。
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和花(プロフ) - わたみずさん» ありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年8月31日 17時) (
レス) id: 1e9cdb3643 (このIDを非表示/違反報告)
わたみず(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！♪(*‘ω‘ ≡ ‘ω‘*)♪ (2018年8月30日 18時) (レス) id: f57990a05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和花 | 作成日時：2018年8月19日 18時
