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国木田さんと一時を ページ7




現在探偵社の椅子に縛られています。一体これは何のプレイでしょうか。


縄がこれでもかと手首と足首にくいこんで痛い。




国木田さんの目から出されてる殺気が凄い。人一人簡単に天へ運べるくらい真っ直ぐで強い目をしている。

私の命今日で終わりか?と疑いたくなる。


心音が凄い。止まったらだめだがこのまま鼓動を続けてもいけない気がする。





「小娘。答えろ」


「え、何をですか?」




突然話しかけられた。しかし何のことか全く見当もつかない。きょとんとしながら国木田さんに問う。しかし私の態度が国木田さんは気に食わなかったのか、国木田さんは大きなため息を吐いた。



国木田さんは私の目の前で仁王立ちしていて、威圧感が凄い。でもこちらとしては何もしていないのだから謝る必要は無いのだ。


だから何を質問されるのかは判らないが、私が無実だという事を証明しなければならない。





「何故俺の名を知っていた。そしてこれは何だ」




そう言って国木田さんは私のスマホをとって見せた。

まさか国木田さんは私のスマホを爆弾かなんかと勘違いしてるんじゃないだろうか。もしそう思っていたら私のスマホをバキバキに折られてしまうかもしれない。



本来流れてはいけない筈のない汗が背中を伝った。






「えーとですね……」



何から話せばいいのか判らない。スマホの話から?それとも名前の話から?


弁解しようとしても口が動かないし、国木田さんを納得させるほどの言葉が浮かんでこない。絶体絶命とはこのことを言うのだろう。今日にて私の命は閉幕。さようなら世界。




「たっだいまー!」



この緊張した空気にそぐわない、弾んだような声がオフィスに響く。

この声の主が乱歩さんだと判るまで二秒もかからなかった。




幸せなり我が人生→←敦君が黙ってこのやり取りを見てる 



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作者名:赤菊 藍 | 作成日時:2017年9月19日 17時

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