34．お守り ページ37
鉄塔広場での練習が終わると、Aはある家に向かっていた
A「いつ見ても大っきいなぁ、知世ちゃんの家は」
と、Aに女のボディーガードが近づいてきた
「A様、知世様が中でお待ちになってます」
A「はーい♪」
中に入ると、ウェーブが綺麗にかかった一人の女の子
A「知世ちゃん！！」
知世「Aちゃん！」
知世という少女を見ると、Aは一目散に抱きついた
A「ごめんね、遅くなって…。」
知世「気にしないで下さいな。Aちゃんのお願いですもの。むしろ私はAちゃんに頼って頂けて嬉しいですわ！」
知世の優しい言葉に自然と笑みが零れた
知世「昨日はコーラス部の練習が長引いてしまって…。ごめんなさい、Aちゃんにお願いされてましたのに」
A「ううん、私こそ急にお願いしてごめん。昨日は知世ちゃんのお母さんが悠馬のこと見ててくれたみたいで」
知世「母は悠馬君ならいつでも大歓迎とおっしゃってました。あと、Aちゃん、特例選手として推薦して頂けたと母から聞きました。頑張ってくださいね」
A「うん！知世ちゃん、ありがとう！」
と、にっこり笑ったあと、知世は何かを取りに行った
知世「Aちゃん、コレを」
知世の手の中には、小さな桜のアクセサリーがついたヘアゴム
知世「お守りですわ。私と会う機会は減ってしまったけど、私はずっとAちゃんを見守っています」
A「知世ちゃん…。ありがとう！大好き！！」
と、再び知世に抱きついた
A「そろそろ帰るね、」
と、知世の部屋で寝ていた悠馬を抱き、玄関まで送ってもらった
知世「またいつでも頼ってくださいね？あと、お父様にも、大学のお仕事頑張ってくださいと、お伝えください」
A「うん！言っとく！じゃあね♪」
どんどん遠くなるAの背中を知世はずっとみていた
知世「やっぱりAちゃん可愛いですわ〜！今度は絶対ビデオに収めなければ！」
と、張り切って自分の部屋に戻っていきました
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作者名：メロン娘 | 作成日時：2020年5月15日 21時
