26.癖 ページ35
ー最近…
私には困った癖がある…ー
「失礼します。殿下、書類を届けにきました。」
恒例のようになった廊下でのオビとの遭遇の後、そのまま一緒に書類を届けに執務室の扉をノックして入ると、この部屋に居るには珍しい人物がそこにいた。
「…白雪…？どうしたの…？」
「ゼンがこの前、剣の試合中に腕を怪我しちゃったみたいでその治療に来てるの。」
「え？ゼンが？剣の打ち合いで？」
珍しいね。と言いながら笑えば、うん。ゼンは剣の打ち合いで怪我するの珍しいんだよね。白雪が手元の報告書と思われる紙にペンを走らせながら、こちらに頷いてくれた。
ミツヒデが心配しそうだな…。
なんて思っていれば、案の定ミツヒデはゼンに面倒くさがられるくらい大丈夫か？やらなんやら言葉をかけていた。
…それにしても…
ゼンが剣の打ち合いで怪我するもだけど、試合関係でミツヒデがここまで心配するのも珍しい。
そりゃ、いつもゼンのことを気にかけているミツヒデだけど、それでもここまで心配するものなのかな…？私ここまでのは見たことないよ。
もしかして、相手が相手、例えば、ミツヒデが相手だったとか…？
そんな疑問を解消するべく口を開こうとしたが、少し考えてからやめる。今聞いて目の前で展開されている話に介入すれば、面倒なことになりそうだったからだ。
そうなれば、口には出さず、2人の会話が終わるのを待って、書類と一緒に質問も渡せばいいのだ。
「大丈夫か…？ゼン。」
「あぁ、大丈夫だ。安心しろ。白雪ももう大丈夫だと言ってくれている。」
「それでもだな…」
大丈夫だ、大丈夫だ、と繰り返すゼンに、引き下がらないミツヒデ。
終わりそうにない会話に
聞けそうにないなー。
なんて思いながら、
なんとなく、本当に自然に、オビの方に視線を向ける。
その私の視線に答えるように、ん？と首をかしげるオビに、いえ、なんでもないです。なんて言って急いでゼンの方を向く。言い争いは過激さを増していた。
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尻尾 - シラさん» 了解しました！(^^)ありがとうございます(*^^*) (2017年5月22日 15時) (
レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね。よろしくお願いします！ (2017年5月14日 14時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！…取られそう、って言うのは恋愛的にですか？ (2017年5月14日 14時) (レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね… イザナに取られそうになる夢主をオビが守るっていうのはどうでしょう？ (2017年5月13日 21時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！できれば、リクエストなどもお願いします(^^) (2017年5月13日 8時) (レス) id: b6819af603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尻尾 | 作成日時：2017年3月31日 16時
