借物 ページ30
このままではいられないと思い、意を決して
シャワーを止め、外にいるであろう彼に申し訳なさそうに声をかける
『あのー、、、すみません』
？「んー、、終わったー？」
『えと、終わったには終わったんですけど、、、、その、、、着替えを持っていなくって』
あー、、、と、外で彼が考えているであろう声を出せば暫く何も返答がなかった
すると、ちょっとまって⸺と、どこかへ行ってまたすぐに帰ってきたって様子
？「ちょっとだけ開けてー」
『は、はい』
言われたとおり風呂場の扉を少し開けると、向こうから何やら服を持った彼の手が伸びてきた
？「これ、使っていいよ。」
『？、これは？？』
？「俺のスウェット」
『え！？そんな！悪いです！それにこれいただいちゃったら、着るものないですよね！？』
？「んー、いーよべつにー、着るのもめんどくさいときあるしー。着たかったら斬鉄の
と、気だるげな返答がかえってくる。
借りてこの人が着るものがなくなると悪いし、、、
うーん、と考え込み
あ、借りて、また夜になる前に返しに来れば、まだいいかも⸺と結論にいたる。
『わかりました、じゃあ申し訳ないです、お借りしてもいいですか？』
？「まるー」
いい、ってことかな？
その人の親切心を受け取り、私はそのスウェットに着替えた
このスウェット、、、だいぶ大きい、、、。
上だけでミニワンピぐらいになるほど大きい、、
確かこの人身長も高かったもんなー、と妙に自分で納得して風呂場をでる
外に出ると、彼は壁に背中を預けてぽけーっと宙を眺めていた
『あのっ、ありがとうございました。またこれ、返しに来ますので！』
？「んー、めんどくさいでしょー、ついででいいよーいつでも」
この人は、自分がとか他人がとかそーいうもんだいではなく、めんどくさいかめんどくさくないかで動いてるのか、、、としみじみおもった
でも悪い人ではないことに変わりはないのだろう
すると彼はこっちをじっーーーっとまたみつめて固まっている
『なにか？』
と、首を傾げる
するとのそっと立ち上がり、急に頭に顔を近づけてきた
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あれん(プロフ) - あ〜ちゃんさん» ご指摘、ありがとうございました。訂正させていただきました🙏 (7月8日 18時) (
レス) id: dbc60e9e1a (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 絵心さんの自己紹介の所のことなんですけど､絵心甚八の八が抜けてますよ〜 (7月8日 15時) (レス) @page19 id: 10cf3f469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あれん | 作成日時：2023年5月25日 0時
