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5話 ページ5

どこでご飯を食べようと思っていたが、
良い案が思いつき、自分のご飯とデザートを持ち、
2人に加州君の所まで付いて来てもらった。





「加州君
主連れて来たよ」





あ、主って呼んでくれた

なんて嬉しく思った。



一瞬ピリッと加州君ではない、
誰かの殺気を感じた後

はぁ〜い、と間の抜けた声が聞こえた。





「なぁ〜に、どうしたの」

ーご飯食べたいから、
布を外して欲しくってー





じゃあ部屋戻ろっか、
と彼は言って、私達は審神者部屋に足を運んだ。



部屋につき障子を閉めると、
私は向き合う形になり、彼が布を外すのを待った。


加州君は私の後頭部に両手を回し
結んだ布を外そうとするが、中々取れないらしく
取れないなぁ〜と呟いている。



にしても、本当に彼は綺麗な顔をしている。

陶器の様に白い肌に長いまつ毛
その下にはルビーの様に紅い瞳が隠れている





「あ、やっと取れた
………何、そんなに見つめて」

「綺麗だなって、思って」





そ、っと彼は素っ気なく返し、
畳に胡座をかいた。


私は持って来たご飯を自分の前に、
そしてデザートのアイスを加州君の前に置いた。





「私が作った物なんだけど………
良かったら食べて?」

「………………いただきます」





彼は訝しげな顔をし、
私の顔を見た後食べ始めた。


彼も一口食べると、子供の様に顔を輝かせている。



私が食べ終わる頃、彼も食べ終わった。





「「ごちそうさまでした」」





加州君は一瞬、何かを考えている様な顔をした後、
猿轡にする布を持って言った。





「…………ほら、来なよ」

「うん」

「さっきのデザート…………その、ありがとね
美味しかった」





少し照れながら言う彼は可愛くって、
つい顔が綻んだ。

しかし、彼はそれを隠すかの様にまたきつく布を結んだ。

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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 加州清光   
作品ジャンル:恋愛
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赤羽美海(プロフ) - 槝さん» コメントありがとうございます!!私的に三日月よりも初期刀の加州に「自分は1番古株だから、どんなに苦しくても頑張らなきゃ」って思ってたら萌えるな、と思い作りました。私も楽しく書かせてもらっているので、楽しいの共有が出来て嬉しいです! (2018年9月14日 18時) (レス) id: 49475d5f9c (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しく読ませて頂きました!ボス=三日月が多いのは同感です、自満で小説書くくらい思ってたので共感者がいて嬉しかったです* (2018年9月14日 7時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤羽美亜 | 作成日時:2018年7月25日 18時

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