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残念ながら ページ8

「それで、何の用だったんですか?」









上の偉い方に呼び出されて、
先程戻ってきた団長に尋ねた。




(残念ながら)牢にぶちこまれることなく
無事に帰ってきたのならば、
どうせ何か仕事を請け負って来たのだろう。









「何処かの星に取引しに行けって。」




「その何処かが一番重要ですが!?」




「え、ソウナノ?」



「殴っていいですか。」









とぼけた表情をする団長に殺意がわく。




...いかん、最近喧嘩っ早くなってる気がする。









「その後の
“抵抗するなら武力でどうにかしろ”って方が
大事だと思ってたから。」




「まずどの星か知らなきゃ
武力行使も何もできませんけどね。

...てか、そんなこと言ってたんですか?」









武力行使で押しきってまで
取引をしたいだなんて、
よほど春雨にとって重要な相手なのだろうか。




詳しい話を聞こうにも、
何処の星かさえも覚えていない団長が
取引相手の情報を聞いてきているはずがない。









「...後でもう一回聞きに行きますか。」




「大変だね。」




「貴方が真面目に
話を聞いてきてくれないからですけどね!」









団長がしっかりしていてくれれば
こんな二度手間になることは断じてなかった。




大きく息を吐き出して肩を落とせば、
隣で団長は呑気に笑う。








「...とりあえず、
団長も仕事残ってますから、片してくれますか。」




「え、何、ケンカ?」




「誰の仕事がケンカですか!」




「お腹空いたんだけど。」




「ほんっと自由ですね!腹立つ!」









さすがに我慢できなくて、
隣に立つ団長に回し蹴りをかまそうとすれば、
軽々と回した右足を捕らえられてしまった。









「自由を放棄することは、
人間としての資格を放棄することである、
って言葉知らない?」




「何良い風なこと言ってんですか!
まず貴方は人間じゃないんですけど!!
てか足を放せセクハラ上司!」









誰から教わったのか
分からない頭よさげな名言を言いながら
バカにするような笑顔を見せる団長に
もう一度蹴りをお見舞いしてやろうにも、
それを試みることすらできないのが
歯痒くって仕方ない。




もう一度ってか、
さっきの蹴りも当たってないけど...、腹立つ!

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作者名:征波 | 作成日時:2017年12月29日 23時

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