MANKAI寮の天使2 (ページ19)

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天使のバレンタイン3 ページ19

バレンタイン当日。
ラッピングを終えて部屋に置いていたチョコを持って談話室へと降りると、先に起きていたお姉ちゃんが私を見るなり抱きついてきた。

監督「おはよう、可愛いA」
「おはよう、お姉ちゃん」
監督「もう昨日からずっとAのチョコ楽しみにしてたの！一番にくれるよね？」

去年は一人で団員の分のチョコを作ったというお姉ちゃんは、今年はチョコ作りはお休み。代わりに私が作ったチョコをあげようと、私がチョコの入った袋へ手を伸ばした時だった。

万里「ちょい待ち。いくら監督ちゃんでも、一番はずりいだろ」
至「そうそう。このために俺は早起きしたんだから。ここは平等にジャンケンで行こうよ」
真澄「Aの一番は俺がもらう」

突然のよくわからない提案に、お姉ちゃんは

監督「望むところよ。Aの一番は私のものなんだから」

とよくわからない答えで応戦して、なぜかその場にいたメンバーでジャンケン大会が始まった。たかがチョコをもらう順番がそんなに重要なのか。
結果、一番はお姉ちゃん。それから万里さん、真澄くん、至さんという順番に決まったようだ。

監督「これが愛の力ね！ありがとA」
万里「まぁ団員のなかじゃ一番だしな。良しとするわ」
真澄「ほんとは一番が良かったけど……アンタのチョコ貰えただけで幸せ」
至「俺が負ける世界線とかあり得ない……A、可哀想な至さんに好きって言って」
万里「どさくさに紛れて願望言うな」