教えてください赤葦くん【赤葦京治】

電話 ページ16

震える手で電話に出る


赤『もしもし』


いつもより低く聞こえる声にドキリとする


「も、もしもし」

赤『ふっ、緊張してる？いつもより堅くない？w』


余裕そうな赤葦にまた少し寂しくなる


「…初めてだし仕方ないだろ」

赤『…え？』

「か、家族以外と電話なんて初めてなんだっ」

赤『……ごめん、変なこと言っていい？』

「うん」

赤『すごい可愛い』

「は！？」


変なことって言うからてっきり、トイレ行っていい？とかだと思ったのに…


晃「赤っ」

「言うなバカッ」



赤葦side


電話にかけると5コール目で出る春日

電話からはいつもとかけ離れたか細い声

時々裏返るのがとてつもなく可愛い

俺が可愛いと言うと男の声で赤っと聞こえてくる

春日お兄さんいたっけ何て思っていると


『言うなバカッ』


春日の声が

…また顔を赤くしているのだろうか。想像してしまい顔がにやける


赤「電話ってのも新鮮でいいね。」

『うん…け、けど……顔見たい…』


春日からそんな事を言われるとは思わなかったので、不意に心臓を捕まれる


赤「じゃあ…今度デートしようか」

『でっ、デート！？いや、あのでもっ…い、行きてー…』

赤「ははっ」


断るかと思えば素直になる春日に思わず笑いを溢す


赤「行きたいところとかある？」

『行きたいところか…』

赤「今すぐには思い付かないか。また明日学校で聞くから考えといて」

『わかった。それじゃ…えと、』

赤「今日はこれくらいにしてまた今度電話しよう」

『そうだな、また明日学校で』

赤「また明日」


その言葉を合図に俺と春日は電話を切った

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