教えてください赤葦くん【赤葦京治】

夢じゃない ページ11

さっきはビビった。

一瞬プ、プロポーズ的な意味だと…けど、夢であんな言われたからしゃーないよな。

また思い出してしまったので、机に頭を打ち付ける


「可愛いなんて言うんじゃねーよバァカ」


小さい声で夢の赤葦に文句を言う


「本物の赤葦はそんなこと言わねーよなぁ？」


机に顔を付けたまま右を向く


赤「本物？」

「は！？」


本人がいるとは思っていなかったため驚く


「ゆ、夢を見たんだ」

赤「俺の？」

「ああ」

赤「どんな？」


そう言われ鮮明に情景が浮かび上がる


「ち、近づいてきて可愛いとか言うんだ。ひ、引くなよ！？私だって見たくて見たわけじゃねーかんな！？」

赤「あの…」


くそ、何であんな夢…やっぱ気持ち悪いとか言われんのかな。

羞恥を抱きつつ不安を覚える


赤「それ、多分夢じゃないよ」

「は」


想像していた答えとはかけ離れており間抜けな声が出る


赤「昼休みに屋上で見つめ合ったなら夢じゃない」


昼休み…屋上…見つめ合う……全て当てはまるな


赤「やっぱりか…それ夢じゃないから。それと……今日の昼もやるからね」


ユメジャナイ…夢ジャナイ…夢じゃないだと！？

しかもそれをまた！？


「な、なぬぉ！？」

赤「ごめん、何言ってるかわかんない」

「今日もやるってあれを！？」

赤「昨日はやり過ぎたからまた違うやつ」

「そ、そうか…ならいい」


そう言うと赤葦は去っていく

って…よくない！！！なんとかせねば！！


午前の授業はどうにかするための作戦を考えて終わった

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