【黒子のバスケ】恋愛対象外*3【赤司征十郎】

恋愛対象外*126 ページ30

‐赤司side‐


俺はAの手を強く握る。
絶対に離したくない。

そんな思いから。


Aはまだ癖なのか俺の後ろを歩こうとする。



赤司「なんで隣を歩かない」
「やっぱり隣なんて歩けま」


Aの口を手で塞ぐ。


赤司「Aは彼女なんだから隣を歩け」


平然に見せて実際は焦りすぎてる。

だから強引になってしまう。


赤司「歩く？」


Aはコクコクと頷く。

Aの口から手を離して解放する。



Aは俺の隣を遠慮気味に歩き出す。


そんな姿を横目で見ながら、



赤司「なんで黄瀬のとこにいたんだ？」
「最初はさつきちゃんが呼んだんだよ…？」
赤司「ふーん…………」


まだタメ口がなれてない。
特に俺には。


そんなところも可愛いのだけどまだ壁を作ってるように感じる。

二人で歩いているとAから手に力を入れた。


赤司「どうした？」
「ご、ごめんね………なんか…」



俺はAより強く力を入れる。



赤司「離れたくない」



この手は忘れたくない。
小さいのに、優しくて温かいこの手を忘れたくない。


「私も……！」


Aはふわっと微笑んだ。


またドキッとする。

顔の熱が上がるのがわかる。
カッコ悪。



今、その顔禁止。

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