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恋愛対象外*113 ページ17

「んっ………」


手が何か温かいものに包まれてる感じがするのもあって、目が覚めた。


手元を見ると私の手に私の手ではない手が重ねてある。


その手を辿ると征十郎様が寝ていた。



「え…………」



起こさないようにゆっくり手をとろうとしたら、征十郎様の手に力が入ってゆっくり目を開ける。


赤司「おはよう、A」


寝起きで少し掠れてる声にドキッとする。


赤司「どうした?」
「いえ…おはようございます………」



征十郎様はベッドに肘をついて、私を上から見下ろす。

優しく微笑んで、


赤司「まだ落ち込んでるね。大丈夫だ。俺は気にしてないから」


私の頭を撫でて優しい目で私を見てくださる。



「私、は…気にしてるんです…」
赤司「Aは悪くない。こんな掟がいけない。でも俺はAが永田家。俺が赤司家に生まれてよかったと思う。
じゃないと俺はAに会えてない。掟なんて俺が壊してやるから」
「なんで征十郎様はそんなに優しいのですか……?」



と言うと驚いた顔をしながら私から離れた。


赤司「別に優しくないさ」
「優しいですよ」
赤司「どうかな。実際俺の心の中は福井…さんだっけが許せないからな。
優しいのはAにだけだよ」
「知ってますか?征十郎様。そう言う男性は世の中で信じてもらえないんですよ?」


と言うと征十郎様は笑った。


赤司「そうだな。かなり胡散臭い言い方だね。ならこれも胡散臭いな。
Aだから優しい」


言葉にはドキッとするけど、やはり少し胡散臭い。


「それもちょっと………」
赤司「ふふふっ……分かってるよ。俺は着替えてくるから。着替え終わったらおいで」


征十郎様は部屋を出ていった。

私は制服で寝てしまったのを思いだし、急いで制服を見る。



「よかった………しわはない…」

今の時間を見て旦那様の部屋に急ぐ。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸 藍楽(プロフ) - Alice@さん» ありがとうございます!! あ、え……2年生……です、か? (2015年7月4日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸 藍楽(プロフ) - 黒白さん» ファンブックに2年って書いてあったので………2年生で突き通します!← (2015年7月4日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
Alice@(プロフ) - 更新がんばって下さいね(*・ω・)あと、氷室くんは2年で合ってると思いますよ (2015年7月3日 21時) (レス) id: 1a2966e43e (このIDを非表示/違反報告)
黒白(プロフ) - あれ?氷室って一年ですよ?わざとならすいません (2015年7月3日 20時) (レス) id: 943e211897 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 藍楽(プロフ) - 雪城ミヤさん» えぇ!?素晴らしい!?全然ですよ! ありがとうございます!頑張ります!! (2015年7月2日 19時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年6月29日 23時

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