【黒子のバスケ】恋愛対象外*3【赤司征十郎】

恋愛対象外*109 ページ13

わかってた。

征十郎様を恋愛対象として見たからこうなった。


部屋に行って昨日買ってもらったネックレスを手に取る。



「こんなに辛いなら…………ッ！」


そのネックレスを上に振り上げる。

でも壊すなんて事もできなくて、どうすればいいのか分からない。


「うッ……くッ…！」


私にはアニメやマンガの主人公みたいな泣きかたはできない。

次第に立っているのも辛くなって力が抜けた時、後ろから支えられる。


後ろを見れば征十郎様が肩で息をしながら私を支えていた。


わざわざ走ってきてくださったんだ………



赤司「A……」
「すみません…やっぱり無理なんですよ、私達は神様が許してくださらない」


征十郎様は私を正面から抱き締めた。


赤司「Aは俺が嫌いか？」
「そんなわけありません。好きです。大好きです」


征十郎様は私に回した腕に力を入れて強く私を抱き締めた。


「でも私は秋田に行くのですよ？それも夫婦になる為のです………無理ですよ！
やっぱり諦め」


『諦めましょう』と言おうとしたとき征十郎様の顔がすぐそこにあった。

唇には違和感もある。


あ、私キスされてるんだ…


あの時とは違って、私の頭のなかは案外冷静だった。



しばらくすると顔が離れて、



赤司「俺は諦めない。別に神に認められなくてもいい。俺はそれでもAが好きだ」
「私は…ッ……征十郎様が幸せならいいんです…」
赤司「Aがいないと俺は幸せになんかなれない」

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