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やっぱりその話か。


「俺はちゃんと聞きたい。三橋も今日あんな事言ってたけどよ本当は凄く心配してると思うよ。」



「ほんとだよ?苦笑 あの頃紅野くんのことが好きで、遊びでもよかったんだ。友達もいない私をその時だけでも求めてくれる紅野くんに甘えてたんだよね…。でも、終わった後は凄く虚しくて、心なんて実際満たされてなんかなくてさ…何度も何やってんだろって思った。でも抜け出せなかった…。」


「でもこのままじゃいけないって思って紅野くんに辞めようって伝えたの。そしたらみんなに言われちゃって、チャラい女とか、汚れてる女とか、苦笑。でも事実だし何も言い返せなかった…馬鹿だよね、私…苦笑」



「俺はそんな風には思わない。ちゃんと好きだったんだろ?紅野の事。」



「好き…だっ…たよ。でも周りからしたらそんな事許されるわけないんだよ。ちょうどタイミングよく転校が決まって逃げたとしか思われてない、きっと。」




バタンッ!!!!!




伊藤くんと話していると、後ろのドアがいきなり開けられ、ビックリして振り返るとそこには何も言わずただこちらを見つめる三橋くんがいた。



「み、つ、はしくん…」


三橋くんに私は見えていないのか、私には目もくれず伊藤くんに話しかける。


「伊藤行こーぜー、もう下に京子ちゃん達来てるぞ。」


「三橋。お前いい加減にしッ「いいからっ!!行くぞ。」」


伊藤くんの言葉を遮り、三橋くんは鋭い目をして伊藤くんを見つめる。



「ご、ごめんっ…私が帰るから…ねっ?喧嘩しないで」


ごめんねっ。小さくそれだけ行って、出口へと向かう。


そこにいるのが辛くて…



誰に嫌われてもいい……



でも…あなたにだけは……



嫌われたくなかった……






「何言ってんだよ。おめーもだよ。」




私が出ていくのを止めるように
後ろから大好きな…大好きな人の声がした…。




……えっ?




目から零れそうな涙を流すまいと耐えながら
振り向くと、私のことは見ることはないが
早く行けと言うように顎でドアを指す。



「い、いの?」


「仕方なく誘ってやるよ。だから早く行け。」



三橋くんの後ろで、笑って頷く伊藤くんを見て
我慢していた涙が零れた。









3人で校門まで歩くと、そこには明美ちゃんの姿もあり、私達を見るなり驚いた様子で黙ってこちらを見ていた。



みんながどんどん歩いて行く中、私と明美ちゃんだけは2人でみんなと少し離れて歩く。

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Runa - 忙しいと思いますが、更新がんばってください!応援してます! (2021年6月13日 16時) (レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
水花 - 納得いける作品ができるまで待っているので頑張ってください 応援しています (2019年6月11日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - はい!頑張ってください!応援しています! (2019年4月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 水花さん→いつもいつも本当にありがとうございます。仕事が忙しくなかなか更新できず申し訳ございません。もう少し時間を頂ければと思います。 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - いろいろ忙しい時期ですが、更新頑張ってください。とても楽しみにしてます。 (2019年4月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずは | 作成日時:2019年1月12日 14時

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