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33 永遠ではない ページ35

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光の悪魔が消えると、男はアキ君を引っ張り勢いよく切りつけた




『やめろ…！』

「まだ生きてるぞ デビルハンターのスーツは頑丈だからな
トドメをさして」





このままじゃ、本当に危ない

アキ君以外全員が身動きが取れなかった
アキ君が負傷した今、動けるものはゼロだ


血を続けて吐く姫野さん
もう、終わりだと思った
せめてデンジ君とパワーちゃんだけでも逃げてマキマさんに連絡をとってもらって……


『クッソ、頭、回んない、』



その時、耳を疑う言葉が姫野さんの口から出された



「私の全部あげるから…… ゴーストの全部使わせて……」


『っ、だめ、姫野さ、！！』




その瞬間 姫野さんの契約している悪魔、ゴーストが現れた


ゴーストが男に一撃を入れるたび、消えていく姫野さんの体の一部

ダメだ、姫野さんとアキ君は生きないと、ダメなんだ

姫野さんのバディはアキ君で、アキ君のバディは姫野さんなんだから





『っ…ダメ、姫野さ、待って』


私は手の平をずらして合わせ、印を作った
声を発そうとしても、声が震えて発せない



「………っ
アキ君は死なないでね… 私が…死んだ時さ…泣いてほしいから…」







姫野さんはそう言うと、私に視線を移し、



「Aちゃんも死んじゃダメだよ…
アッチ(天国)で酒飲んで気長に待ってるからさ…」










何も、言えなかった


いや、言う暇も与えないくらい早かった





「ヘビ 丸飲み」




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