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「僕は良いんだよ。ここで刺しても。そしたら一生僕のものだね？」
「、、、」
きっと脅し文句に決まってる。
でも、もしかしたらこのまま本当に刺されてしまう可能性が無いわけじゃない。
「ほら、とりあえずベッドから降りよう？」
口調は優しいのに、首筋にはナイフが添えられたままで有無を言わせない雰囲気に最後の抵抗をする。
「行けません。高瀬さんとお付き合いしたつもりもありませんし、私には彼氏がいます」
ちゃんと言えたかはわからない。
でも精一杯の声を絞り出してなるべくはっきりと言ったつもりだ。
強く捻られた腕と再び聞こえた舌打ちが私がちゃんと返事を出来た答えだと思った。
静寂の中、はぁー。と深いため息が聞こえた。
「だから迎えに来たって言ってるでしょ」
「え、、、？」
「彼氏って僕の事でしょ？わかってるから」
「何言って、、、」
彼の事は飲み会に迎えに来てくれた事で知っているはずなのに。
居ない人の様に扱うのが怖い。
話が通じない。
どうしよう。
「痛っ、」
「言う事聞かないとお仕置だよ？」
鋭い痛みが首筋を走って私の思考は完全に止まってしまった。
(この人、本気なんだ...)
今まで会社で見てきた高瀬さんを思っていたから、脅しに使っているだけだと思っていた。
でも違う。
このままだと本当に殺されてしまうかもしれない。
行きたくない。
でもこのままでは居られない。
「ほら、Aちゃん。降りて」
さっきより強くなった語気にゆっくりと身体を動かす。
(センラ...)
Aちゃんと柔らかく呼ぶ彼の声が頭の何処かからする。
離れない首筋のナイフに、言う事を聞くしかないらしいとベッドを降りると良い子だねと高瀬さんの声がした。
「下に車を止めてるから。逃げようなんて思わないでね」
「、、、」
「そうしたら次は、本当に僕のものにしちゃうから」
腕は離されないまま、背中へと移動した硬い感触に背筋は凍った。
「良い子にしてれば、何もしないから」
私を前にして後ろから押すように歩く。
リビングにさかたんの魔法陣がある。
それさえ取れればなんとかなる。
携帯も何も持たなくていいよと歩みを進める高瀬さんに抵抗しようにも背中の感触が怖くて何も出来ない。
暗闇をそろそろと歩いてリビングに向かっても、引き出しを開けれる訳が無く玄関へ向かうしか無かった。
(センラ...)
どんなに心の中で呼びかけても、彼は来なかった。
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あーりん(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！甘い二人が書きたい私としては早くこのシリアスを抜けたい所ですがしばしお付き合い下さい！笑 (2019年8月27日 21時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 更新お疲れさまです(^^)いつも楽しみに待ってます！シリアス展開なのに先が気になってワクワクしていますw更新頑張ってください！ (2019年8月27日 16時) (レス) id: 08075475cf (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 怜莉さん» 楽しみに待って頂いているのがすごく嬉しいです！( ；__； )コメント頂けてとても励みになりますー！少しシリアスなお話が続きますがお付き合いよろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
怜莉(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみで、今か今かと待っていますw個人的になんで話数毎の評価ができないんだーーーーー！！！と嘆いていますwこの先の夢主ちゃんとセンラさんがどうなるか気になります！更新頑張って下さい！待ってます！ (2019年8月27日 10時) (レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ぷーさん» ありがとうございますー！これからもよろしくお願いします！あと、課題頑張って下さい！！w (2019年8月27日 1時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年8月8日 4時
