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「センラ、泣いても会社は行かなきゃいけないの」
「、、、、」
ごめんねと小さい頭を撫でても離してくれそうにない。
絶対に離さないという意志を感じる小さな身体はありったけの力で抱き着いてきてるような気もする。
どうしようと溜息をつくと恐る恐る上げられた顔には涙が沢山溜まっていて抱き締めたくなるけどここで我慢しないと本当に遅刻してしまう。
心を鬼にして脚にしがみつく小さい手を取って自分の身体から離すといよいよ涙は溢れていった。
「早く帰ってくるから、いい子で待っててね」
嫌だというように首を振って小さい身体を更に小さくしてソファで泣きながら拗ねる姿に後ろ髪を引かれる思いで玄関を出る、、、、、ところで目が覚めた。
(懐かしい夢)
小さかった頃の彼の夢を見ていた気がする。
あの頃は名前も知らなかったのに夢ではセンラと呼んでいた。
そういえばそんな時もあったなぁと少し顔を上げると目の前にはあの頃の面影の無い彼が私の身体に緩く腕を乗せて眠っている。
朝起きると私の我儘のせいで三人はリビングに泊まってくれていてみんなで残ったケーキを朝ごはんとして食べて楽しかった。
そのままみんなでお昼ご飯まで終わらせた頃、帰るねと帰ってから早起きしたからか眠たくなってしまって昼寝しようと彼とベットに入ったんだった...。
(沢山寝たからかな)
ぼんやりした頭で夢を見るくらいよく寝たのは久しぶりだなと最近の睡眠時間を思い出してみた。
寝てはいるけど、夜中に目を覚ましてしまうからあまり寝た気になってなかった。
目の前の大人になった彼は珍しく起きる様子がない。
いつもの涼し気な瞳は綴じられたまま。
(ほくろの位置は変わってないなぁ)
小さな頃から印象的だった目元のほくろしか変わってない所はないんじゃないかと思う位、彼は変わった。
小さかった身体はすぐに私の身長を追い越していった。
私の家においでと初めて繋いだ小さかった手は大きくなって長い指で私が泣くと拭ってくれるようになった。
不安そうに私を見上げて泣いていた目はいつも温かく見守ってくれる瞳になったし、しがみつくように抱き着いていた腕は辛いことは無いかと心配して私を抱き締める絶対的な安心感をくれる腕になった。
何も話せずほとんど閉じられていた唇は今では訛りのある透き通る声で優しい言葉を紡ぐ。
(Aちゃん)
(可愛い)
(大好き)
(おかえり)
(大丈夫？何かあったん？)
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あーりん(プロフ) - 折_こたぬきさん» わー！貴重な男性コメントありがとうございます！！しかもキュンキュンして頂けているとは、、、すごく嬉しいです！！次のお話でも宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 3時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
折_こたぬき - 初コメ失礼します！初投稿から男子1人でずっとキュンキュンさせてもらってます！これからも更新頑張ってください！ (2019年8月8日 2時) (レス) id: 5fe8b549a6 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ☆レム☆さん» 大好きと言って頂けて嬉しいです( ；__； )！長くお付き合い頂いてありがとうございます！もちろんこちらもフォロバさせて頂くので宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 0時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - またよろしければTwitterのほう、フォローさせていただいてもよろしいでしょうか?長くなってしまい申し訳ありません。これからもずっと応援しております(*^^*) (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。投稿当初からずっと読ませていただいております。読む度に幸せな気持ちになれるこの作品が本当に大好きです(*^^*)無理はせず、あーりん様のペースで更新なさってくださいね！これからも楽しみにしております！ (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年7月14日 15時
