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「何で知ってるんですか、、、？」
こちらの情報よりなぜ天月さんが知っているのかをまず教えて欲しい。
受け取ったカフェオレを握り締めたまま見上げるとそっか、それが先だよねとプルタブを開けて口をつける。
「僕もなんだよね」
「、、、え？」
「僕も、センラさんやみんなと一緒」
(僕も、、、、？)
この人なにを言ってるんだろうとスーツ姿の天月さんの顔を眺めたまま思う。
一緒と言うのは妖怪の類だと言いたいのかなんの事なのかよくわからなくなってきた。
私が入社してから天月さんは別の課ではあるけれど度々噂には聞いて存在は知っていた。
そもそも妖怪が人間として働いて意味はあるんだろうか、、、
「一緒というのは、、？」
「Aちゃんが思ってる事と一緒。僕もね、坂田と同じで魔法が使えるんだよ」
いきなり人間だと思っていた人に魔法使いですなんて言われて信じられる訳がないけど、そもそも自分がもう信じられないような生活をしているし天月さんにそういわれるとそうなのかな？と思ってしまう自分が怖い。
「四人とも、僕の事をよく知ってるよ。でも本当かどうか不安になる気持ちもわかるから、とりあえず見せるね？」
私の心を読まれているんだろうか、そう言って天月さんは会議室のテーブルに指で何か描き始めた。
線が描かれる度に赤く光るこれを、見たことがある。
(さかたんの魔法陣に似てる)
いつでも呼んでねと渡された紙や彼の手に書かれた魔法陣によく似ていたけど、天月さんのそれはもっと複雑なもののようだった。
本当に魔法使いなんだと指先で描かれる魔法陣を見て思うけど、まだ四人の仲間と決まったわけじゃない。
この魔法で家に帰れなくなってしまったらどうしよう。
彼と会えなくなってしまったらどうしよう。
不安になってきた。
もし、もう彼と会えなかったら...
(もっとちゃんと我儘も聞けばよかった)
蔑ろに流してしまいがちな朝のやり取りも、もう会えないかもと思うと恋しい。
今日の朝だって、さみしいと拗ねる彼をいつもの事だからとそのまま家を出てしまった。
もうすぐ完成しそうな魔法陣を不安になりながら眺めるしか無かった。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます！やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます！笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです！ 坂田くんver.気になって仕方ありません！！ これからも頑張ってください！ 応援してます！ (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます！どちらも読んで頂けて嬉しいです( ；__； )今後もよろしくお願いします！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月19日 6時
