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「疲れたやろ?お風呂入ってきたら?」
面影もなく消え去ったリビングを眺めていると背中から声がかけられた。
確かに疲れたし先に済ませてしまおうと頷いてお風呂から上がりドライヤーを使い始めた時、彼が顔を覗かせた。
「俺が乾かしてあげる」
鏡越しに彼が笑う。
有無も言わさずドライヤーを奪われて身体を反転させられた。
「いい匂いする」
くすくすと小さく笑う彼を見たいのに、髪のせいでうまく顔が見えない。
優しい手つきで梳かれていく髪の感触にだんだんと眠たくなってきた。
抱き締めるように後ろの髪を乾かされて、眠いなと思いながら彼の胸元に頭を寄せた。
「眠いん?」
「んー」
立っているから起きてられるけど座っていたら寝てしまっていたんじゃないかと思う位眠い。
(気が抜けたのかな...)
飲み会では気が張りっぱなしだったし色々とありすぎた。
仕事の疲れではない気疲れが二人になった瞬間安心したのか出てきたような気がする。
「はい、終わり」
手ぐしで優しく髪をとかれてぽんぽんと背中を叩かれるけど動けない。
だらしなく降ろしていた腕をゆっくり彼の首に巻き付けると小さく笑っていつものように寝室に運んでくれた。
「おやすみ」
寝かされた身体が泥のように重い。
返事をしたいのに優しく頭を撫でられるとすぐに意識を手放してしまった。
「センラ?」
いつの間に寝てしまったのか、隣に彼の気配がして声をかけると動きが一瞬止まった。
「起こしてもうた?ごめんな?」
申し訳なさそうな声色に大丈夫と答えて彼に身体を寄せると腕がまわされた。
沢山話したい事があったのに今はとりあえず彼に甘えたい。
もう十分迎えに来てもらってから甘えさせて貰ったとは思うけど、ようやく二人でゆっくりできる時間に寝るのが勿体ないような気がしてきた。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます!やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます!笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです! 坂田くんver.気になって仕方ありません!! これからも頑張ってください! 応援してます! (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます!どちらも読んで頂けて嬉しいです( ;__; )今後もよろしくお願いします! (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーりん | 作成日時:2019年6月19日 6時