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倒れ込みそうになっていた身体は後ろから引かれた手に助けられた。
まわされていた手も離され一瞬の事に驚いていると聞き慣れた声。
「大丈夫？」
「え、、、？」
(センラ？)
そんなはずがないと思いながら身体を支えてくれた人を見ようと振り返ると会いたかった彼が立っている。
スーツに身を包んでにこやかに笑う彼は紛れもないセンラだった。
なんでここにいるんだろう、あれ？スーツなんて持ってたっけ、と驚いて声を出せないでいる私を見下ろして笑う。
「あ、Aちゃんの！」
近くにいた先輩がこれが彼氏？と目を輝かせて彼に近付いて笑顔で話しかけている。
「初めまして。Aちゃんがいつもお世話になっているみたいで、、、ありがとうございます」
「とんでもない。Aちゃんいつもお仕事頑張ってますよ」
こんな社交辞令いつの間に覚えたんだろうと丁寧な言葉遣いと笑顔で話す彼を見て知らない人を見ているような気持ちになってきた。
騒がしかった上司と高瀬さんも少し離れた所で黙って私たちを見ていて少し気まずい。
(もしかしてさかたん？)
前に変身もできるとさかたんが彼に変身したことがあった。
「Aちゃん、どっちのセンラが好き？」
本当に声までそっくりで近くに来られるとどきどきしてしまって照れたら二度とするなと彼に怒られていたのを思い出す。
変身して迎えに来てくれたんだろうか。
でもさかたんはこんな話し方出来たっけ、と身につけているスーツや時計に視線を落とすと彼の手の甲に見慣れた魔法陣が見えた。
(さかたんのやつだ)
赤に淡く光る魔法陣は私にしか見えていないんだろうか、先輩と話せているということは姿を現してるしこの魔法陣も見えてしまったらどうしようと彼の手を隠すように寄り添う。
「あら」
寄り添った私を見て先輩が嬉しそうに笑って彼と私を見つめた。
「Aちゃん、酔っ払ってしまって、、、飲ませ過ぎてしまってすみません。このまま送って帰ってもらってよろしいでしょうか？」
先輩が飲ませたわけではないのにわざとそう言ってくれているのが彼もわかっているようで、とんでもない、大丈夫ですよと私の肩に手が置かれた。
「大丈夫？」
「うん」
さっきまでベタベタと触られて嫌悪感しか纏ってなかった身体が彼に少し触れられただけで落ち着いてくる。
いいから、大丈夫だから帰ってというような先輩の目配せを感じてこちらもありがとうございますと目線だけで返した。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます！やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます！笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです！ 坂田くんver.気になって仕方ありません！！ これからも頑張ってください！ 応援してます！ (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます！どちらも読んで頂けて嬉しいです( ；__； )今後もよろしくお願いします！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月19日 6時
