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「怒ってるんやで」
「なんで？」
最寄駅を降り、家に帰るまでの電話での彼の一番の言葉はそれだった。
(お昼電話できなかったから？)
「なんで！わからんのー？」
「お昼電話しなかったから？」
「ちゃう。それはみんなで楽しんできたんやろ？」
「うん」
違うのか、と考えてみてもわからない。
残業はいつものことだし帰る時間は定時じゃないにしろ今日もいつも位の時間。
LINEも頻繁に出来るわけじゃないことをわかっているし今更そんなことを言うはずがない。
なんだろう？と黙って考えていると彼が口を開いた。
「朝」
「朝？」
しゃべらないでと口を塞いだことを今更怒っているんだろうか。
「いってらっしゃいのちゅーせずに出ていった！」
「、、、」
約束したのにー！と電話の向こうで怒る彼にそんなことかと笑うと大事なことやでとまだ怒っている。
「毎朝の俺の楽しみやのに」
「それは、、、ごめんね」
ふふ、と笑うとだから今日はいつもより寂しかったと文句を言う。
「おかえりのちゅーは四回な？」
「なんかおかしくない？」
回数がおかしいと言うとそれくらいしないと気が済まないと拗ねている。
いい彼氏なんだねと笑ってくれた先輩には励ましてくれるけどこんなことも言うなんて言えないなと声を出さずに笑った。
玄関のドアを開けると待ってましたと言わんばかりに彼は立っていてヒールを脱いだ私を抱き締めた。
「Aちゃんから四回な？はい」
「、、、やだ」
少し屈んでくれた彼の肩を押すとなんでやの、と唇を尖らせる。
(自分からなんて恥ずかしい)
いつもして欲しい時には彼がしてくれるから自分からあまりしたことがない。
可愛くない態度は直したいと思っているのに彼にせがまれると素直になれなかった。
「一回ならする」
「、、、わかった」
仕方ないなぁ、我慢する。と彼がまた少し屈んでくれる。
彼の肩に手を置いて唇を重ねて離れると瞳を開けた彼は不服そうな顔をしていた。
「早ない？」
「文句言うならもうしない」
頑張ったのに、と文句を言い返すとただいまって言うてないからもう一回ちゃう？と言って閃いたような顔をしている。
「ただいま」
彼の目を見て言うと諦めたように小さく笑っておかえりと優しく唇に触れた。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます！やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます！笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです！ 坂田くんver.気になって仕方ありません！！ これからも頑張ってください！ 応援してます！ (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます！どちらも読んで頂けて嬉しいです( ；__； )今後もよろしくお願いします！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月19日 6時
