114:センラside ページ28
なんとか完成したおかゆとやらを食べてもらって薬を飲んだ後、寝室へと運ぶとAちゃんが嬉しそうに声をあげた。
「三人から、お見舞い」
嬉しい、とお見舞いを眺めると少し元気になったと笑ってくれた。
センラ、と小さく俺の名前を呼ぶ。
可愛いなぁと撫でると目を細めて笑う。
あまり普段甘えてくれないAちゃんだけど、風邪を引いて心細くなっているのか俺を呼んで繋がれる手はいつもより強く感じた。
「どうしたん、ここにずっとおるよ」
起きた時に不安にならないように。
風邪が治った時にもっと頼ってくれるように。
今しっかり看病することに集中しないとなと思っているのに我慢できなくて寝ているAちゃんの熱いおでこに唇を落とした。
寝ている間に何度も熱を測ると、だんだん下がっていてほっとする。
このまま元気になってくれればいいなとベッドサイドに腰を下ろした。
目を覚ましたAちゃんに大丈夫かと声をかけると目が細められたから良かったと身体に触れる。
酷い時より熱は随分と下がっていた。
唐突に好きと言われていつもならお願いしてもなかなか自分から言ってくれないのになぁと驚く。
我慢できずに唇にキスをすると一緒に寝て欲しいと言う。
(辛い...)
こんなに可愛いAちゃんに何も出来ないのか。
地獄だなと自制を利かせながら寝かせようと頑張っているのに追い打ちをかけるようにセンラ、と可愛い声で何度も呼ばれて苦しい。
甘えたいのかとからかうつもりで聞いたのに素直に頷くから可愛くてどうしようかと思った。
風邪を引いてしんどい思いをしているときに手を出そうなんて馬鹿な考えは毛頭ないけど、Aちゃんに冗談を言っても大丈夫と思えるほど元気になってよかったと安心した。
「治ったらいっぱいしよう」
わざとらしく耳元で言うと頭まですっぽり布団を被ってしまったAちゃん。
俺の顔は見たくないみたいだけど離れたくはないようで、しばらくするとまわされた腕の力が抜けていって寝たんだなと被っていた布団を下ろすと可愛らしい寝顔が見えた。
「はよ元気になってね」
俺の冗談に、いつもみたいに顔を真っ赤にして怒れるくらいになってくれないと困る。
そのためには出来ることはなんでもする。
今の俺はこの子の為に存在してるようなもんだから。
(ずーっと一緒にいてね)
契約が無かったとしても、もう嫌だと言われてもこの子の最期まで一緒にいると決めたから。
とりあえず今は、早く治りますように。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー！ありがとうございます！m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します！ (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね！おめでとうございます〜！これからの展開も楽しみにしてます(*´艸｀) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます！深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月9日 16時
