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「Aちゃん、しんどいなぁ、、、飲める？」
目を覚まして聞こえてきたのは、自分の咳と彼の心配そうな声だった。
乾いた咳が出て止まらない。
寝たままの私の背中を撫でてくれる彼の手が優しい。
差し出されたスポーツドリンクに手を伸ばして起き上がろうとすると身体を支えてくれた。
咳が出るのを我慢して飲み干すとほっとしたように彼が息をついた。
「熱上がってきたみたいやね」
冷たいタオルで首筋を拭かれ、寝ている間にずいぶん汗をかいたんだなと自分のおでこを触って思う。
「熱測ろ、起きてられる？」
薬箱の場所が分かったのかそのまま寝室へと持ってきていた箱の中から体温計を取り出すと渡される。
返事をするのも億劫で頷いて熱を測ると40度を越えていてぼんやりと凄いなと頭の端で思うことしか出来ない。
「え？やばいやん何これ。40度越えたらめっちゃしんどいって、、、」
体温計を受け取った彼が驚いている。
テレビで見た情報と携帯で調べたインフルエンザの知識は私で証明されていっているようだった。
これ以上熱が出たらすぐに病院に行こうと慌てる彼の身体に凭れ掛かる。
「こんな熱くなって、、、」
ひんやりとした彼の身体に凭れているといくらか熱が引いていくような気がする。
息をすると出そうになる咳を頑張って止めていたけど、一度出たらまた止まらなくなってしまった。
(辛い...)
昨日より酷くなった咳に息をするのが苦しい。
別に悲しいわけじゃないのに涙が出てくる。
「辛いなぁ、、、」
抱き締めたまま背中を撫でてくれる彼の背中に手を回すと彼が泣きそうな声になった。
はぁ、と一息ついて涙を拭こうと身体を離すと目元を指で拭われた。
「可哀想に、しんどいな」
代わってあげたいと辛そうな顔をする彼の身体にもう一度体重を預ける。
「センラ」
「どうしたん、何か欲しい？」
「、、、センラ」
「なぁに？」
どうしたの、と優しい声で返してくれる彼の名前を呼び続けると緩く抱き締めてくれた。
(冷たい)
体温の低い彼だけど、今は熱があるからかいつもより冷たく感じる。
「上の服だけでも着替えたいな」
「汗かいたもんね、持ってくる」
待ってて、と頭を撫でて寝室を出ていく背中を見送る。
戻ってきた彼に着替えを手伝われたけど、熱がありすぎて恥ずかしいなんて思う気持ちもどこかにいってしまっていた。
いつもの私だったら絶対ありえないなとも思いながら大人しく彼のされるがままにまた横にされ眠りについた。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー！ありがとうございます！m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します！ (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね！おめでとうございます〜！これからの展開も楽しみにしてます(*´艸｀) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます！深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月9日 16時
