89:うしさせ ページ3
「何してるの、、、?」
家に帰るといつもはおかえりと彼が真っ先に出迎えてくれるのに今日はそれもなくリビングのドアを開くとテーブルに沢山のルーズリーフが散らばっていた。
ペンを持って難しい顔をする彼と先生のように隣にぴったりとくっついて違う、ここも違うと彼を怒るうらたん、それを笑いながら見ているさかたんに一人寝転びながらテレビを見ているまーしぃがいた。
「おかえり」
「おかえりー」
顔だけこちらに向ける彼を不思議に思うとさかたんが口を開く。
「ごめんね、魔法使っちゃった」
詳しく聞けば、読み書きが出来ない彼がうらたんに文字を教えて欲しいと頼んだけどすぐに音を上げて逃げ出そうとするから手元以外動けなくしてると言う。
「おかえりくらいさせて欲しかったんやけど」
いつもしているのにと彼が手元を止めながら言う。
「手が止まってんぞ」
ぺし、とペンで彼の手元を叩くとしぶしぶまた手を動かしている。
「魔法使うの、あかんって言うてたから怒る?」
「ふふ、その魔法は許そうかな」
基本的に家の中での魔法は禁止していたけど危なくない魔法なのとなにより彼の為になることだから全く問題ないと言うと怒って!いっぱい怒って!とはやし立てていた彼は残念そうな顔をしている。
少し前につかっていい紙はないかと聞かれた時はまたさかたんが魔法陣を書くのかと思っていたけどこれかと納得した。
「勉強ばっかで暇やー、Aちゃん遊ぼー」
全く興味のなさそうなまーしぃが伸びながら本当に暇だったんだろう、おもんないとニュースばかりのテレビのチャンネルを変えながら不貞腐れている。
「まーしぃは?しないの?」
「少しは読めるし読まれへんくてもやっていける」
元々人間だった為昔の文字の記憶はあるらしい。
でも時代が変わってるしなー、というまーしぃはテーブルの上のルーズリーフに書かれた文字を見てわからんとすぐに目を離した。
「もういややー。Aちゃん帰ってきたし終わりたい」
「次来た時忘れてたら怒るからな」
「わかった、だからもう終わろう」
必死にうらたんに頼み込むとじゃあ終わり、と言われたのに身体が動かないようでさかたんに怒っている。
「お前そういうとこやぞ!」
「え?なんのこと?」
「魔法禁止って言うてたやろ」
「この魔法はええって言われたもーん」
普段の口喧嘩を今発散しているのかなかなか魔法を解かないさかたんとの喧嘩を背にみんなで食べる夜ご飯を仕上げていった。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー!ありがとうございます!m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します! (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね!おめでとうございます〜!これからの展開も楽しみにしてます(*´艸`) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます!深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーりん | 作成日時:2019年6月9日 16時