100:センラside ページ14
いってらっしゃいとAちゃんを見送っていつもならとりあえず帰ってくるまでテレビを見るか最近だと買ってきてくれた問題集を解いて時間を潰していた。
今日はそのまま寝室に向かってベッドに寝転ぶと携帯の画像フォルダを開く。
(可愛い)
昨日沢山撮った二人の写真を一枚ずつ眺める。
Aちゃんの携帯に入っていた加工アプリで撮った写真。
加工アプリじゃない方が可愛く撮れてると言うとAちゃんはそんなわけないと怒っていたけど、ほんまの事なのにな。
テレビでもいろいろアプリの特集はしていてよく目にしていたけどAちゃんは自分の贔屓目かどんな顔をしても可愛い。
これじゃないと撮らないと言うからアプリで撮ったけど、俺の携帯で撮った写真。
明け方ぐっすり寝ているAちゃんの寝顔をこっそり撮った。
シャッター音がした時起きてしまうんじゃないかとどきどきしたけど、俺の手を握って眠るAちゃんは全然起きなかった。
撮ったのがバレたら絶対に消されるから見つからないようにしないといけない。
(ずっと見てられるわ)
画像をスライドして、またさっきの画像に戻って、と繰り返す。
笑っているAちゃんの写真を見て好きやなぁと思う。
これで離れてても連絡出来るねと笑ったAちゃん。
さみしいさみしいと毎日繰り返す俺に気を遣ってくれたんやと思うと嬉しい。
別に文字なんて覚えなくても生きていけるけど頑張って覚えてよかった。
ただ、これだけ覚えたからご褒美頂戴とAちゃんに迫るのが楽しかったのにもう出来ないのかと残念に思う。
キスだけじゃご褒美にならないと服の裾に手を入れて迫ると頬を染めてどうしていいかわからないというような顔を見るのが楽しかった。
嫌だと言えば良いのに一生懸命はぐらかそうとやんわり断るAちゃんを思い出すと笑えてくる。
「俺とするの嫌なん?」
「嫌とかじゃなくて、えーっと、、、」
どうしようと視線を何度も泳がせていた。
次の日仕事だし本気でしようと思ってた訳では無いけど悪戯し過ぎたかと反省する。
でも結果的にいない間も顔が見れるようになったから良かったかもしれない。
窓を叩く音に気付いてカーテンを開けると坂田がいた。
勝手に入るのは気が引けるのか毎回Aちゃんがいない時は一応入っていいか確認されるのでリビングを指さすと頷いて姿を消した。
リビングに現れた坂田は僕のおかげで昨日楽しかったやろとにやにやするから入れなければ良かったと後悔した。
760人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー!ありがとうございます!m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します! (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね!おめでとうございます〜!これからの展開も楽しみにしてます(*´艸`) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます!深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あーりん | 作成日時:2019年6月9日 16時