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急に泣いた私に驚いたようでふわふわと浮いていたのをやめて地に足をつけ、わたわたとティッシュを取って渡してくれた。
「大丈夫？どうしたの」
片手にティッシュを持ちそんな使えないよ、という量をばさばさと出してこちらに渡してくるのを見て、うらたんって悪い人じゃなさそうだなとぼんやり思う。
「ごめんなさい、いなくなっちゃうのかなって思ったら悲しくなってしまって」
大量に出されたティッシュで目元を覆う。
連れて帰ると言われるのが怖くて2人の顔が見れない。
「え、センラは出ていくつもりないみたいだし俺らも連れて行く気はないんだけど...」
「...」
(え？そうなの？)
覆っていた手を下げ2人を見ると困ったように笑っている。
「え...」
「センラ、置いてやって欲しいんだけどAちゃんはどう？」
もう大丈夫？センラ、お前が拭いてやれとまた大量に出したティッシュを無理やり持たせている。
「大丈夫、ありがと」
ぽんぽんと優しく拭ってくれる彼の顔を見て安心する。
そっか、出ていかないのか。
「センラくんには...家にいてほしいから」
一緒に住んでくれると嬉しいな、と言うとソファの下にいる彼は嬉しそうに笑った。
「センラでいいよ。センラくんって聞いてるこっちがくすぐったいわー」
なぁ？と投げかけられた彼もうんうん、と頷いている。
「初めて名前を知ったから呼び慣れなくて」
ふふ、と笑うと安心したようにセンラは笑う。
「今は断片的にしか話せないけど、仲間が治せるかもしれないから連れてきてもいい？」
「もちろん」
連れて行く気がないと聞いて安心した私はいなくなること以外ならもう何でもありだと頷く。
じゃあ明日また来るねと玄関に向かううらたんを見送る。
「あ」
「え、、、？」
靴を履いて振り返ると私の顔を見てにやりと笑う。
「Aちゃんの名前、教えてあげたの俺だからね」
センラは読み書きが出来ないんだとこっそり耳元で囁く。
「そうなんだ...ありがと」
急に呼ばれてびっくりしたよと言うとそうでしょと笑う。
「センラ、また明日な」
うん、と頷いてセンラは手を振っている。
「嬉しかったでしょ」
感謝してよ、おねーさん？と意地悪い笑みを浮かべるとうらたんはドアを開けることなく姿を消した。
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おかゆ*(プロフ) - 番外編ありがとうございます！小センラさん大好きだったので悶えました……無理しない程度に頑張ってください (2019年10月9日 12時) (
レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - 言葉喋るショタより何も喋らずに言葉理解してなかったり仕草で感情表現するショタの方が天使よな。まぁつまり神ってことよ。何のご褒美ですか。平日の夜中4時ににやけながらこれ読むってただの変態なんですけど。 (2019年6月6日 4時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - あのんさん» ありがとうございます！コメント頂けると励みになります(;o;)これからも楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - とても好きです！！読む度癒やされてます！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 2726eacb2c (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - あーりんさん» 全然！！気長に待ってます！！ (2019年5月22日 0時) (レス) id: 106e1f2421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月17日 21時
