ギャグ、シリアス、ホラー…etc短編集!!!

ごめんね。３ ページ7

家に帰ってもまだ夢を見ているようで、明日からのことを想うだけでドキドキした。

……でも。


本当に彼女は俺のことが好きなのか？
本当に彼女は俺のことをきちんと見てくれているのか？

……不安になったんだ。急に。


もしも違ったら？
まさか、そんなはずがない。だって彼女は、
でも、俺の今までを見ろ。俺のことを見てくれた奴なんかいたか？

……何がなんだか、わからなくなったんだ。


……試せば、いいんじゃないか？

ふと思い浮かんだその言葉に従って、俺は動いた。


他の女の子と仲良くしていたら嫉妬してくれる？
やめてって、泣いて止めてくれる？


君が自分だけ傷つく子だってこと、わかってたはずなのにね……。


それから俺は、浮気を繰り返したんだ。
相手は勝手に寄ってくるビッチ共と、たまに家に押しかけてきてマーキングのようにキスマークをつけていく義妹でいい。

浮気といっても、体なんか重ねない。
ただ、君が嫉妬してくれればいいんだから。
遊びに行ったり、キスマークを付けて会ったり……それだけでいい。


でも、君は俺に傷ついたような目を向けるだけだった。
それが……逆に、怖かった。

もしも、それさえも演技だったら？
このまま、捨てられてしまったら？

怖くて怖くて、縋るように”愛してる”ってメールで送るんだ。
君からは送られてこない、その言葉を。

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