ギャグ、シリアス、ホラー…etc短編集!!!

さようなら。２ ページ3

「ねぇねぇ！今日遊ばない？」
「あぁ。いいよ……どこ行く？」
「えっとねー！……」


君と、その周りにいる女の子たちの声がやけに耳に響く。
ねぇ、どうして？昨日の告白は冗談だったの？

本来そこにいるべきは、彼女のはずの私なんじゃないの？


「……何よあれ？ねぇ……あいつ、昨日あんたに告白したんじゃないの？」

隣にいる友だちの声が私の胸に突き刺さる。

……そう、だよね？そのはずだよね？
じゃあ、何で私ここにいるのかな？
何で彼が、他の女の子とのデートを取り付けるのをぼぉっと見てなくちゃいけないのかな？

……なんて、そんなこと言える勇気なんて……あるはずがないんだけどね。


あったら、私は今……彼の隣に居るはずだもの。


手の中にある携帯が静かに震える。
それは、メールで？電話で？それとも……

私の、手の震えのせい？





それからも、そんな事は続いた。

ある日なんか…キスマークつけて、私に笑顔で話しかけてきたんだよ？

ねぇ、君は何を考えてるの？
どうして、私なんかに告白したの？


ねぇ……どうして君は、

女の子と話しているとき、私の方を見るの？


もう、わからないよ。
何が本当で、何が嘘なのか……。

……こんな、こんな事になるんだったら……




あの日の告白を、受けなければよかったよ……。







「もう、疲れた……」


ねぇ……私は、貴方の”何”ですか？

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