六話 数人の委員長 ページ6
伊作に保健室を追い出されてから、忍たま長屋に戻って、お風呂に入った。
この時間は誰もいないからゆっくりお湯につかりたい気持ちを抑え、風呂場を後にする。
in 学園長先生の部屋
ガラガラ______________
A「失礼します」
学園長先生の部屋に入るが、まだ数人しかいなかった。
やけに静かであったため、予想はしていたが…こんなに少ないとは。
ばれない程度にため息をつくと、あいかわらずサラサラな髪をなびかせている六年生が口を開いた。
仙蔵「Aおはよう」
作法委員会委員長の立花仙蔵。
成績優秀と端麗な顔立ちである6年い組の生徒だ。
彼とは若干キャラがかぶっていて、これからどうやって目立っていくか試行錯誤しているのは僕だけの秘密である。
兵助「先輩おはようございます」
火薬委員会委員長代理の久々知平助。
5年生の中でも真面目で優秀な彼は、自他ともに認める豆腐好き。
委員会会議が終わったあとに、よく豆腐をご馳走してくれることもある。
長次「モソモソ…【おはよう】」
図書委員会委員長の中在家長次。
無口で人相は悪いが、本を読む量は誰よりも多く、話すと優しさがよくわかる。
僕もよく長次からおすすめの本を借りるがどれも面白い。
A「仙蔵、平助、長次おはようってか…君たちだけか?」
さすがに泣くよ?
学園長先生もいらっしゃらないし。それに、他のみんなは、一体どこh
兵助「八左ヱ門は毒虫探しで遅れるそうです」
長次「モソモソ…【小平太は朝練と言っていた】」
仙蔵「留三郎と文次郎も委員会で遅れるそうだ、学園長先生ももうすぐいらっしゃる」
A「お前らエスパーか」←
仙蔵「そんなわけないだろう。それより伊作と一緒ではなかったのか?」
A「伊作の方が先についてると思ったんだけどな…」
仙蔵「伊作のことだ…運が悪けば喜八郎の掘った落とし穴に落ちてるだろう」
A「多分伊作なら、運が良ければ池に落ち、運が悪ければ今頃小平太あたりに飛ばされて裏裏山にいるだろう」
仙蔵「お前こそエスパーか。」←
A「んなわけないだろう」←
仙蔵「ってか運が良くて池に落ちるのか」←
A「はい。それがお約束ですから」
そうこう話しているうちに、留三郎、文次郎、八左ヱ門と入ってきた。
251人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ