【忍たま】超完璧六年委員長は… (ページ4)

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四話甘えページ4

in 保健室

中から若干の薬の匂いがするが、誰かが薬を煎じているのだろうか。
ただ寝るだけに使うのは申し訳なく感じるものの、保健室を覗いてみる。

A「失礼しまーす…あれ？伊作？」

伊作「ああ！Aか…珍しいね。何か言いそびれたことでもあったの？」

先ほど、保健委員会委員長の善法寺伊作が自分の部屋にいたため会ったのだが、まさかここでも会うとはおもわなかった。ちなみに伊作とは忍術学園に入学する前からの腐れ縁で所謂幼馴染という関係だったりする

A「あぁ、明日のことは大丈夫なんだ。それより保健室で仮眠をとらせて貰ってもいいかな？」

そう尋ねると伊作は、一瞬怖い顔をしたが、次の瞬間にはもういつものふにゃりとした笑顔に戻っており、さっと立ち上がった。

伊作「いいよ、そこに布団ひくから、待ってて」

A「え！？いいよ！！自分でやるから」

ざっと保健室をみた感じなにやら薬の調合をしているように見えた。
明らかに仕事の邪魔をしているのは明白。自分でやろうと布団を持ち上げるものの、伊作はそんな僕の気持ちを差し押さえるかのように僕から布団を奪いとった。

伊作「疲れてるんでしょ？これくらい保健委員の僕がやるよ」

と言われてしまい。僕はただ綺麗に敷かれる布団を眺めていることしかできなかった。

A「なんかごめんね」

伊作「こういう時は、素直にありがとうって言ってほしいかな(＾＾)」

A「へ？あ、うん…ありがとう」

伊作「うん、どういたしまして(＾＾)」

全く、伊作はどこまで僕を甘やかすのだろうか…
しかし、こういった優しいところが、くノ一から支持を集めていることを僕は知っている。
そして、僕はそんな彼女たちの熱い視線を伊作に向けられているのを知るたびに心臓がはち切れそうなくらい痛くなる。そのたびに僕は伊作に甘え、安心間を得ようとしてしまうのだ。

A「しばらくしたら起こしｔZzz…Zzz」

伊作「せめて全部いい終わってから寝てくれないかなぁ(;´∀｀)」

少し笑いながら、伊作は僕の頭をなでてくれる。安心感を得られると同時に、
きっと伊作は僕のことを幼馴染以上に見てくれることはないだろうその行為に、傷が増えた。