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旗印戦が終わって10(象) ページ10

涼千代たちとの情報共有を終えて、帰り支度をしている時、綾が言う



「来週の水曜日、調理実習ですって。楽しみだわ。」
「綾ねぇって、料理できるの?」
「ええ。自分で言うのもなんだけど、わたくし、料理の腕には自信があるの。」
「へぇ〜。」


大祝も内心「へぇー」である


ここで余談だが、鶴姫に母親はいない。
父子家庭で育った彼女は、仕事と家事を両立させるのに忙しい父親の代わりに12歳、10歳と年の離れた兄に育てられたようなものだ。

兄たちが独立してからはできるだけ父を支えられように家事は基本的に鶴姫が行っている。

彼女も基本的な料理はできる方だろう




靴箱の手前で、涼千代がふと黙り込んだ


どこか異変を感じ、鶴姫が声をかける


鶴姫「…すず?」

涼千代と目が合った時、鶴姫は彼女の表情の暗さに驚いた


「涼ちゃん?」
「…… 、いや、何でもない……… 。」

結局、彼女は沈黙を貫いたまま理由を話さなかった








三人と別れた鶴姫はスマホをいじってある人物と話した

「ねぇねぇ〜タカ。ちょっとさ、クスリについて聞きたいことがあるんだけどー」


《はぁ!?何だよ急に!お前まさかヤクに呑まれちまったか…!?》

「いや、そういう意味じゃ無いんだけど。まぁいいや。ちょっと話脱線するかもだけど今日、空木高校の入学式無くてさ。それが旗印が起こっちゃったからなんだよね」

《入学早々災難だったなお前…》


「ホントそのとおり。で、その旗印提出した奴、佐藤真奈美って言うんだけど。その人とか取り巻きがもしかしたらクスリやってるかもねって言う話」

《そーゆーことだったんだな。焦らせんなよったく…。そっちが言いたいことは分かった。ヤクの購入場所、または購入した人物探しとかだろ?任せとけ》


「お〜、ありがと。じゃ、解明したら連絡お願いね。」


《了解だ》


「じゃあまたね。隆言」



タカこと、小原隆言と連絡し終わった鶴姫はスマホをポケットに仕舞いながらつぶやく



「やっぱりこういうことを聞くのには元不良兼裏社会の人間に限るよね〜」



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あーゆ - リョウさん» ごめんなさい… 。荒らし防止の為に変えました。もし再度編集するのでしたらご連絡ください。 (2022年12月11日 12時) (レス) id: 0982d46986 (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - すみません、パスワードって変わりましたか?今までのパスを入力しても、間違っているということになって編集できないのですが……。 (2022年12月11日 9時) (レス) @page45 id: c77ecc330e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう - 更新失礼しました! (2022年12月10日 22時) (レス) id: a30ccd45c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ - 更新失礼しました! (2022年12月10日 19時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - 更新失礼致しました! (2022年12月10日 17時) (レス) @page46 id: 2a987646b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーゆ(主催者) x他5人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年11月18日 21時

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