#ある晴れた雪の日 ページ5
雪が降る。
空が白く濁る。
藍が霞む。
私の心も、霞む。
……私、湊くんの雪が一番嫌いだなぁ。
だって、湊くんは私のことを構ってくれなくなるんだもの。湊くんは、私のものなのに。
☆☆☆☆☆
said.湊
手を開き、空を仰ぐと、ふわふわしてそうな霜が天井にこびり付いていた。触れば普通に溶けていきそうだが、生憎そんな身長は持ち合わせていないので、唯見つめることしか出来はしない。
夏の暑い日の下で雪に触れ、涼む事の出来る環境。俺の異能で喜んで呉れる者を見ると、悪い気はしない。それどころか、逆に好感さえ沸いてこよう。
国「…ん？あ"ーーっ！大事な書類が！！！死ぬ！！俺これ無いと死ぬ！！！！」
腰に手を宛て、仁王立ちしていた国木田くんが、いきなり自分の机を見て叫んだ。
国木田くんの向く方見てみると、国木田くんの云う大事な(笑)書類が、俺の雪に埋もれ所々濡れていた様子。
…………ちょっと悪いことしたかな。
乱「ねーねー、湊ー！このラムネ、異能で凍らせてよー！」
賢「あ、いいですね！僕も飲みたいです！」
自席に座っていた俺に話し掛けて来たのは、最高峰の探偵、乱歩さんと、ラブリー天使、賢治くん。乱歩さんの手にはラムネが握られており、どうやらそのラムネをシャーベットにしたいようだ。
「いいですよー！その代わり、俺にも一口くださーい！」
椅子を飛び除け、乱歩さんの座る席へと向かう。途中、後ろを振り返り兄貴を見ると、寝てしまったのか兄貴は同じ体制から全く動いていなかった。息してんのか心配。俺愛用のタオルケットを投げてやる。
………あ、ちょっと動いた。おっし、大丈夫！
乱「湊ー、はーやーくー」
「今来たから乱歩さん机叩かないー！」
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黒い帽子
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夜叉湊 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kanisama/ 移行しましたー (2018年1月17日 20時) (
レス) id: 3693c9141b (このIDを非表示/違反報告)
作者代理 - パスワード忘れてしまったのでちょっと休載しまふ。すんません (2018年1月7日 18時) (レス) id: 8991651769 (このIDを非表示/違反報告)
作者代理 - パスワード忘れてしまったのでちょっと休載しまふ。すんません (2018年1月7日 18時) (レス) id: 8991651769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜叉湊 | 作成日時：2017年10月21日 16時
