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129話 ページ8

「……なんで、そんなことを言うんですか?あなたは天女なのに……」


完全に私を天女だと思っているのがもう……

どれだけのことをされたのだろう。どれだけ苦しんだのだろう。


『可愛いってだけでも女の嫉妬の対象なのに、その上実力があって、信用も厚い。天女は、そんなあなた方が羨ましかったんですよ』

「……天女ではなく、くのたまに原因があると言いたいのか?」

『そんなわけないでしょう。あなたはそのくらい素晴らしい人だから自信を持って、と言いたかったんです』


俯いていた彼女は、驚きに満ちた表情でこちらを見つめる。


「なんでそこまで私を気にかけてくれるの……?」


さっきと同じような意味の言葉だが、声色が明らかに違う。


『それは……あなたに幸せになってほしいからです』

「幸せ?」

『こうやって親友や後輩のために頑張れるあなたはとても優しい人だと思うから……だからこそ、悲しい顔をしてほしくないんです』


ほとんど初めて話した人に幸せになってほしいなんて……と自分でも思うが、これが私の本心だ。


『これは山内さんにも言えること。あなた方が私が消えることを望むのであれば、ここを立ち去ったってかまいません』


河野さんはしばらく目を見開いて驚いていた。

だが、おもむろに立ち上がると


「少し、頭を整理してきます」


と言って、立ち去ってしまった。


『さて、これにて一件落着というところでしょうか』

「そうだな。まさか、犯人がサクラだとは思わなかったが」

『お付き合いいただきありがとうございました。皆さんがいなかったら、彼女と話すことすらできなかったと思います』


彼女と落ち着いて話ができ、自分の思いを伝えられたのは大きいと思う。


「そういえば、サクラちゃんたちの望みなら忍術学園を出て行くって本気?」

『ああ、あれはそれくらいの覚悟があるっていう例え話です』

「だよね。良かったよ」


万事解決かに思われたこの事件。

ところが、これで終わりではなかった。
まだ続きがあったのだ。

・・・・・

「Aさんが学園を出て行く⁉︎大変だぁ!」


____________________

やっと6月のテスト祭りが終わりました!

更新再開です!

今日は土曜日ですが、暇なので更新します。


ところで、この話の最後のセリフ。

あれは誰の言葉でしょうね?

もうお気づきの方もいるかもしれませんが……続きをお楽しみに!

130話→←作者より



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ハル - 凄く面白かったです!大変な時期だと思いますが、これからも応援してます‼︎ (3月22日 19時) (レス) id: 0fe5dcb2f7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し46937号(プロフ) - 初めまして!素敵な夢小説をありがとうございます!もしよければ忍術学園全員出動の段書いていただけませんか? (2月27日 22時) (レス) id: f091a3aa7a (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。天女になった蝶柱第1章から見てます。リクエストなんですけどヒロインちゃんと1年は組がお茶会を開きそれに1年い組とろ組とそれぞれのクラスの先生が参加するが見たいです。 (2023年3月6日 18時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
麗羅(プロフ) - 蘭檸さん» ありがとうございます!亀更新ですが、これからも少しずつ書いていくのでぜひ読んでくださると嬉しいです! (2023年1月14日 18時) (レス) id: 90634de060 (このIDを非表示/違反報告)
蘭檸(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月2日 16時) (レス) @page16 id: 9728c679fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗羅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aji391/  
作成日時:2022年4月25日 22時

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