127話 ページ5
そして、次の日。
仕事中の私近くに、立花さんと潮江さん。
さっきまでは七松さんと中在家さん。
どうやら、クラス交代制にしたらしい。
この2人の当番が終わったら次は食満さんと善法寺さんだそうだ。
「確かに気配を感じるな」
「今のところ、殺気はないから放っておいてもよさそうだが……」
今日は今までより気配が近いが、立花さんの言う通り、殺気は感じない。
「では、今はこのまま放っておいて、向こうに何か動きがあったら「おい!そこにいるのは誰だ!」人の話を聞け!」
立花さんが言い終わる前に、潮江さんが声をかけてしまった。
この距離であれば、十分聞こえるのだろう。
その人物は明らかに動揺している。
「仕方ない……誰だか知らないが、そこで見ているのは分かっているぞ?」
いつの間にか、六年生が集まっていた。
「Aが困っている。今すぐ出てきて謝罪をしろ」
「これ以上困らせるようなら容赦しないぞ!いけいけどんどーん!!」
「大人しく出てきた方が身のためだ……」
「何か目的があるんだろう?話してくれれば手荒な真似はしないから」
優しい善法寺さんでさえ、少し圧のある口調だ。
そのとき。
いきなり、何かが飛んできた。
「煙玉だ!」
そのまま地面に落下し爆発。
爆音とともに、煙幕が視界を覆った。
煙の外側を誰かが走って行く気配がする。
逃げられる……
「逃すか!」
『この声……ゲホッゲホッ』
視界が悪い中でも、まだ追いかけようとしてくれているのは誰だろうか。
声から判断しようとするが、むせてしまい、思考が中断する。
『ゲホッゲホッ……苦し……』
特殊加工でもされているのだろうか。
前にも煙玉の煙を浴びたことがあるが、その時より随分苦しい。
誰かが、咳き込む私の背中をさすってくれている。
やがて、煙が晴れ、視界が開ける。
始めに目に入ったのは、誰かを羽交締めにしている潮江さんの姿だった。
少し顔を上げると、私の背中をさすっている善法寺さん。
「大丈夫?」と心配そうに言われた。
身体を起こし、もう一度潮江さんに押さえられている誰かを見る。
……桃色の渦巻き模様の忍者服……くのいち教室の生徒?
「……何故、こんなことをした?」
潮江さんが力を緩め、彼女は起き上がる。
その申し訳なさそうに俯く顔に、見覚えがあった。
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すみません!
テストで更新できませんでした。
次は多分テスト明けの更新になります。
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ハル - 凄く面白かったです!大変な時期だと思いますが、これからも応援してます‼︎ (3月22日 19時) (レス) id: 0fe5dcb2f7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し46937号(プロフ) - 初めまして!素敵な夢小説をありがとうございます!もしよければ忍術学園全員出動の段書いていただけませんか? (2月27日 22時) (レス) id: f091a3aa7a (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。天女になった蝶柱第1章から見てます。リクエストなんですけどヒロインちゃんと1年は組がお茶会を開きそれに1年い組とろ組とそれぞれのクラスの先生が参加するが見たいです。 (2023年3月6日 18時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
麗羅(プロフ) - 蘭檸さん» ありがとうございます!亀更新ですが、これからも少しずつ書いていくのでぜひ読んでくださると嬉しいです! (2023年1月14日 18時) (レス) id: 90634de060 (このIDを非表示/違反報告)
蘭檸(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月2日 16時) (レス) @page16 id: 9728c679fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗羅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aji391/
作成日時:2022年4月25日 22時