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二塁ベースの上に座ってお茶を飲む一松。
応援席は(一人名前を間違えているが)叫んで注意をしていた。
「「おうえええ!!」」
「「「ゴルァァ!!!」」」
おそ松とチョロ松が仲良くその場で吐いていると、
応援席からのブーイングがきた。
更に点は入っていく。
「ふん…」
─カキーンッ!
「ふん…」
─カキーンッ!
「ふん…」
─カキーンッ!
念願のピッチャーになれたカラ松だが、
投げたボールは全てホームランとして跳ね返されて、
点も多く入れられてしまう。
21点だったのがなんと69点に変わってしまった。
まだ一回表というのにだ。
「ふぅ…なるほど。よーし、誰かかわ…あーーーっ!!」
48点も取られて大戦犯をするカラ松に一松が目つぶしをした。
「野球ー!!」
『ま、待って…!十四松…!』
両手に釘バットを持って走り回る十四松にハイ松が必死に追い掛け、
その横では他の兄弟五人が大喧嘩をしていた。
最早試合放棄をするという散々な結果だ。
ムサシ鉄工の点は着々に入れられていき、
応援席は「もうダメだコイツら」とでも言いたげな顔で見詰めていた。
「母さん…コイツらやっぱりダメだ。新しい子供を作ろう」
「そうしよう」
その場で大乱闘をし始める七つ子に松代と松造も呆れ返り、
次の子供を作ろうとさっさとこの場から去ったのだった。
そうしている内に…。
「ゲームセッ!!」
「っ!」
〈松野家、一回の表、コールド負けです!〉
ムサシ鉄工は脅威の100点を取り、試合終了された。
そのことを知った七つ子は喧嘩をやめて無言で起き上がった。
ーーーーー
「うっ、ぐ、っ…」
おそ松は泣きながら土を集めていた。
「くそぉ…っ、これがセンバツか…」
「浜風さえなければ…」
「センバツには…っ、魔物がいたね…」
『そもそも僕たち、っ…野球自体やってない気がする…ッ』
上から、おそ松、カラ松、十四松が悔しそうにしながら
土を集めているのに対して、ハイ松は泣きながら痛いところを突いてきた。
そんな七人の姿を記者はカメラを構えて撮り、
離れたところから謎の男が見詰めた後、この場を去っていった。
─こうして、俺達のセンバツは終わった。
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びたー(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます🙇♂️とても嬉しいです🙇♂️ (2022年9月29日 8時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - おもろい (2022年9月29日 6時) (レス) @page38 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - たまごさん» マフィア松了解致しました🙆♀️夢絵ですと!?こちらも是非とも描かせて頂きます!しかし、イラストの方ですと描くのにかなり時間が掛かりますので把握お願い致します🙇♂️作者ながら赤面させるの好きです。 (2022年9月29日 2時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - びたーさん» はわ......ありがとうございます......ッ!カッコいいハイ松くんがみたいのでマフィア松でお願いします!あと、わがままなのですが、ハイ松くんの夢絵っぽい絵ってお願いできますか?(オリジナルのお話に出たハイ松くんの赤面シーンが今でも忘れられません…‥!) (2022年9月29日 1時) (レス) id: 9b1546abb2 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - たまごさん» お久しぶりです😊どうもありがとうございます。どうか2期でもよろしくお願いします🙇♂️イラストリクエスト承知致しました。質問ですが、この派生松が見たいというのはありますでしょうか? (2022年9月29日 0時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年9月25日 1時