るろうに剣心～宗次郎様に愛を教わって～ (ページ17)

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逃げるページ17

「僕も…好きです。」

…！！

「ほ、炎が…！」

遠くから走ってくるのは、剣心さんたち。

「お前ら、逃げろ！」

左之さんの声で、

宗次郎と私は翔ける。

ズドンッ！
「きゃっ！」

私は転げ落ちる。

「(人1)！！」

そう叫んだのは、宗次郎…で、

「僕が救う！！貴女を！」

宗次郎は私を抱えて、走る。

これは、私たちが出会ったとき、

あの時も、宗次郎は私を抱えて、志士雄のところへ連れてきた。

ああ、私、幸せだなぁ。

大好きな人に出会うことが出来たから。

そして、結ばれたから。

私を育てた母…。

私、世界で一番の幸せ者かもしれないわ。

今、こうしていられるんだもの。

何だか、幸せすぎて、涙が出てきちゃう。

空に浮かんでいるみたいなんだ。

「……みんな、ありがとう……。」

そう呟いて瞳を閉じた。

…………。

「(人1)ーーーーッ！！！！」