目を覚ませば。 ページ1
「ん……?!」
なにこれ?!
どうなっているの!?
「宗次郎…っ!?」
「(人1)……。ここは、どこ??」
「はじめまして。神谷薫さん。ここは、一派のアジトよ。」
「由美さ……!」
「あら、久しぶりね。(人1)。」
宗次郎は?!
「宗次郎なら…、あっち。」
私が考えていることを悟った様に話す。
「呼んでくるわ。」
そう言って、由美さんは行ってしまった。
「綺麗な方ね。」
「でしょ?志士雄さんの女だけどね。」
「どうしたんですか?」
いつもの…宗次郎…だ。
「宗次郎…、この紐、解いてくださらない??」
薫さんっぽく言ってみる。
「嫌…です。
志士雄さんのご命令なので。あと、薫さん、皆さんが呼んでいますので。」
「えっ…??」
いなくなってしまった。
「薫さん…、大丈夫かな……?」
どうしよう。だったら、こうしちゃえ。
バシッ。
自力で紐を解く。
タタッ!!
私は走る。
あれ?!
アジトじゃ……ない?!
船の上にいたことが分かった。
「薫さん…?!緋村さん!?」
何で?!
「おっと、嬢ちゃん久しぶりだなぁ。
でも、今は邪魔されちゃ、困んだよ。」
「志士雄さーー!」
「宗次郎!!」
「分かりました。」
ガシッと宗次郎に両腕を掴まれてしまう。
「離して!!薫さん…ッ!!!」
「抜刀斎!!」
「薫どの!」
「きゃあああ!!」
バーーーンッ!!!
方治郎さんに蹴飛ばされ、
海に落ちてしまった薫さん。
「宗次郎…ッ!!!」
離して!お願い!!
「無理です。」
由美さんみたいに、悟った様に話す。
「本当の狙いは、あなたですから。」
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作者名:空色 華 | 作成日時:2015年5月6日 20時