るろうに剣心〜宗次郎様に恋をして〜

京の都 ページ24

「薫さん、ここら辺はどうですか？
隠れる場所としては、ベストよ。」

ここなら、見つからないはず。

「そうね、そうしましょ。」

「なぁ、桜子(人1)。ちょっといいか？」
弥彦君が口を開く。
「うん。」

私は、隠れ家の裏に連れて行かれた。
「桜子(人1)、お前、何か隠してねぇか？」

え…。
まさか……！
でも、もう隠しきれない！!！

「私、仲間だったの…。例の人達の…。」
「本当なのか…？」


「でも、苦しかったっ…！
殺すことが、怖いって、思ったの。
私、従えない！！
でも、でも…！！」

「どうしても、助けたい人が、いるの！」

宗次郎…、あなたの事よ。
もう、嘘は、つかない。
本音がいえる、仲間が出来たから。
今なら、分かる。

宗次郎…、本当は、くるしかったんでしょ？！

「桜子(人1)、一緒に、救おうぜっ。」

「そんなに、考え込まなくても良いのよ。」

薫さん、いつのまに？！

「もう、いいの。とにかく今は、あなたの想い人を、
救わないと。」

その日の晩は、薫さんと色々な事を話した。
私の名字の事。蘭咲 桜子(人1)じゃなくて、
百合咲 桜子(人1)だって事。

宗次郎という、私の愛する人。

「桜子(人1)は、優しい心の持ち主なのよ。
それに、考えている事が、よく分かる。」

え、、、そ、そうなの…？


「もう、陽が昇りはじめてる。綺麗ね…。」
と、薫さんはつぶやいた。
そして、久しぶりに本当に幸せな朝ごはんを食べたら、
「さあさあ、行くわよ！」
隠れ家を出た。

活躍→←いつも通りの朝…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す