とある冬の日 ５《Tosaka》

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「あーーやっぱ暖ったけー」





『フフ、だね (笑)』






リビングの電気とテレビを消して


ベットに二人で入って、くっ付き合う。





「ほんと寒いの無理だわ」





『それなー』




「Aはもっとだもんな、冷え性 (笑)」







今日は私もなんだか甘えたくて

広臣と向き合う、目線は少し下。

だって前向いちゃうと広臣と目合うんだもん

恥ずかしい。









「なあ」




『なに？』




「こっち向けよ」




『やだよ』




「なんで？」





『向き合ってるし、今日は』





「うん、こっち見てってこと俺の目を」





『やなの』





「なんで？」






『なんで、も…』





「なんで？」









出ましたよ。広臣の「なんで？」攻撃。


これを食らうともう抜けられない


ずっと、なんでなんで？って続くから


あとその時顔を合わせてしまったら…








「ヘッ、ばーか」





こうやってキスされてしまう。






余裕もっちゃって、

上を少しだけチラって見ただけなのに

キスされる、触れるだけの少し物寂しいキス。









「寂しいじゃん、こっち見ろ」




顎を引かれる。


その手つきもやらしいけど、優しくて





『恥ずかしいよ』




「その顔、俺以外の男に見せんなよ」






『見せないし見せたくもないもん』






「だな。俺も」









今はもう、いつの間にか広臣の腕の中


筋肉質だから、心地よくて 暖かいから


すぐに眠りについてしまう。









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