とある冬の日 ５《Tosaka》

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広臣の勝手な勘違いのせいで



私が浮気した。



そう思われて、腰の感覚もなくなるぐらい

激 しくされて、意識も数回は飛んだし…






何より、服がしわしわ…

泣いちゃいそう、買ったばっかなのに……






「もう、すんなよ」




『違うもん』




「あ？」




『違うし！直人さんに服選んでもらっただけだし！！』







眉間によっていたシワが消え

額には ツー と汗をかきはじめた広臣。








『広臣の…ただただ勘違いだし。』




「え、…あ、のその……わりぃ」





『服もしわしわだし、腰も痛いし…

信じて…くれなかったし…』






「ごめんって、泣くなよ…」






熱くなると喋る口はおさまらなくて、

その熱い感情のせいか、涙まで出てきてしまう。







｢ 信じてあげなくてごめん。でも

お前…Aの事になると歯止めが利かねぇんだよ｣







広臣の親指は私の目尻をずっと擦る。

その暖かさと、広臣の思いと

広臣の切なそうな顔を見ていたら、余計止まらない。








『もう、いいよ』




「ごめんな。」






『ほんと…嫉妬深すぎる。』





「うっせ。」









そう言ってまた広臣の腕の中。







泣いたあとだからなのか、行 為 のあとだからか

睡魔が襲ってきて






「今日はもう寝な？」





その言葉と同時に夢の中に落ちてゆく。









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