ピアノ (ページ3)

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「あ……」

声がした方を振り返ると………

？『やっぱ、Aだよな？』

そこにいたのは7年ぶりに会った、

幼なじみで初恋の相手、ユンギだった………

「あ……、久しぶり……」

ＹＧ『今日ジョングギの卒業式で、なんかAっぽい人見つけて……やっぱAだった……』

そう言って、頭を掻きながら俯き気味で話すユンギ。

そんなとこは全然変わってないけど、

７年ぶりに会ったユンギはすっかり大人っぽくなっていて、黒髮の似合うナムジャに成長していた。

ＹＧ『A、もしかしてここで働いてんの？』

「あ、うん。ここで…」

？『ヒョーーン！！呼ばれてるから早く！！』

メンバーなのか、大声でユンギを呼ぶ声に私の声はかき消された…

ＹＧ『あ…ちょっ…A、とにかくまた会いにくっからっ』

「………」

とだけ言い残し、去っていくユンギ。

7年ぶりといったが、もちろんテレビを通してユンギを見ることはあったけど…

会うのはあの日以来で…

ここにはメンバーのジョングクくんがいるから、こんなことも予想できてたはずなのに…

まさかユンギから声を掛けてくるなんて、これっぽっちも思ってなかったから……

あまりの驚きと久しぶりのユンギに、昔の想いが溢れてきて…

しばらくその場に立ち止まっていた。

？『Aー！？』

気付いたら、目の前に同期のソラが不思議そうに見つめていた。

SR『どうした？なんか固まってるけど…？』

「あ…なんでもない、なんでもない～笑」

SR『変なA～、あ、入り口すごいことなってるよ～！！バンタンがみんな来てるみたいよ』

ユンギだけじゃなくて、メンバーみんな来てるんだ…

どうりで、さっきから悲鳴が聞こえると思った…

SR『ナムジュンもいるのかな～！？///ちょっと覗き行こーよー！！』

ラップモンスターペンのソラは見に行く気満々だ。

もちろんユンギと幼馴染みということはソラにも言ってなかった。