ピアノ (ページ12)

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「…………」

ちょっと赤くなったユンギは、優しく微笑んで私を見つめていた。

YG『Aは？』

「わたしは………….、

好き、大好き……」

YG『ふっ笑。知ってた、Aが俺のこと好きなの…。でも大好きとは知らなかったな…笑』

とーーっても頑張って自分の気持ちを言ったのに、
笑うユンギ。

「バカ、バカユンギ…」

「！？」

不貞腐れて俯くとふと頬に触れるユンギの手。

気づくとユンギの顔が目の前にあって、

キスをされた。

YG『…笑。真っ赤…笑。

俺も大好き…』

誰もいない高台に２人。

真っ赤な顔して初めてキスをした。

そして、無言のまま手を引いて歩きだすユンギ。

ユンギの家に着いた。

何故かユンギは無言のまま、2階のいつも行き慣れているユンギの部屋に入った。

ベットに座らされ、また軽くキスをされる。

YG『A…俺、明日ソウルに行くんだ。』

「！？」

突然のことで状況がわからず、ただユンギを見つめた。

YG『大丈夫、離れても俺たちは大丈夫。大丈夫だから…。』

明日からユンギがいなくなる。

気持ちの準備もしてないし、

どうしよう………

最近どれだけ泣けば気が済むのだろう…

泣きたくないのに、次々と溢れ出す涙。

私の涙を拭いながら…

YG『

A……

サランへ……』

まっすぐわたしの目を見て伝えるユンギ。

ユンギの目も赤く、涙がこぼれそうだった…

たまらなくなり、ユンギに抱きつき

「

サランへ………」

そのままベットに押し倒され、おでこ、鼻、頬と優しくキスをするユンギ。

初めてだったが、相手がユンギだったから怖くもなくて、

ただ、ただ、この時はユンギに触れていたかった。