中性っ子は人間恐怖症でした。【STPR】

恐怖心８８％ ページ16

『じゃあ、行きますか…あー嫌だ嫌だ』

あー嫌だ嫌だ。
嫌だ(うるさい)

『えっと、こっち曲がって…あれ違う？』

「んー？？」と携帯で写した地図を回しながら見ていると1人の親切な少年が声をかけてくれた。

？「あの、大丈夫ですか？」
『大丈夫だと思いたいけど大丈夫ではない所存です？！』

びっくりしすぎて意味がわからない日本語を早口でベラベラ言っていた。

？「？」

氏にたい。

『えっと、こ、ここに行く、にはど、どうしたら…』

思ったよりしどろもどろになってしまい、引かれるかと思ったが、彼は僕の想像より遥かに優しかった。

？「あぁ、いいですよ。案内しますね」
『あ、ありがとう、ご、ございます』

それから少し歩いて気付いた。
僕、話せてる？！
前までは「あ、あ、あぁ、あ？」
とか日本語知らんのかってぐらい馬鹿な事を言っていた。
うん。素晴らし。

？「ここです」
『あ、あぁ、ありがとう、ございます』
？「では、また」

僕は案内された建物の中に入っていく。今の季節、昼がとても暑いので入った途端に冷たい空気が僕の周りを纏っていた暑っつい空気を逃がしていく。

？「あの、すみません」
『ﾋﾟｬﾝｯｯ』

？マークを浮かべる知らない人を置いて1人で「ｱｱﾖｶｯﾀ」と連呼していると少し引かれていた。
うん、「ﾋﾟｬﾝｯｯ」って言う人と関わりたくないよね。分かる分かる(？)

中「私、中野と言います。こちらへどうぞ」

恐怖心８６％→←またもや作者から

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す