中性っ子は人間恐怖症でした。【STPR】

恐怖心８９％ ページ13

『いや、ほんと、ないです・・・』

頑なに「ない」と言い続ける事二回。僕にとってしつこく聞かれるのは雲泥の差。
雲泥の差の意味は分かんないけど音の響きがいいから使った。

高「分かった。話す気になったら来てね？」

一応返事をしておく。



そのあとを大体説明すると、孤児院に引き取られ、高校で一人暮らしを始め、歌い手をやっているとなーくんから誘われ、入った。
それから一回も「スクール」にはいっていない。行く気にもならなかった。

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『なんか中途半端なところで終えちゃったな…』

時計をチラッと見ると時刻は９：３５．

生放送は８：００から…

！？！？

『僕の話で一時間半も使ってる！？』

「ごめんなさい！」と謝ると「いや」と声がした。

さ「今度先駆けてワンマンするーって、リスナーさんの前で見栄張って言ったでしょ。どーすんの」

『ん？何か問題でも…？』


さ「馬鹿だなあ…『は？』だから、リスナーさんに、嘘はつけないよね？」

『ちぃ…』

こ「え？」

考えてなかった…

『ま、いっか』

「「よくないから！」」

よくないらしい。

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