奇病3 ページ3
脱走事件から及川さんに監視されて、入っちゃダメって言われてた仕事部屋にいます。
「俺仕事あるけど、Aの監視があるからなー」と言って、渋々(?)部屋にいさせてもらっている。
「Aー、悩みとかあるー?」
「なんでですか?」
チラッと私を見て、言う。
悩みはあるけど、言えるような話じゃないしなー。
でも、言ったら、及川さんが解決してくれるかな?
「なんか、最近見られてる気がするんです。私なにかしましたっけ?」
「....へぇやっぱり気づいてたんだ」
「ぇ?」
椅子から立ち上がり、私へ歩み寄る。クッションに座っていた私の前に座り込み、顎をクイッと上げた。私の視界は及川さんの顔のみ。
「Aのこと見てた1人。俺以外にもいっぱいいるから、少し嫉妬しちゃった」
慈しむような愛おしく私を見る。その表情に私はハテナマークが浮かぶだけ。
そんな様子に気づいた及川さんはクスクスと小さく笑い、首筋に噛み付いた。
「お、及川さん!?」
「んーー」
痛いというよりはくすぐったくて、頬に熱が集まる。
元々薄ピンクに染まっていた頬が真っ赤になっていることは気づいていない。
「っ!!及川さん!!」
首筋から、口を離した及川さんに文句を言おうと口を開くと
「んんっ?!」
舌を入れ、深く、苦しいキスをされた。
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作者名:水浅葱 | 作者ホームページ:http://mazyokuroneko
作成日時:2016年5月15日 19時