答え合わせ�� ページ43
『清海A』
その後、巴さんたちが玲明学園に戻ると言うので、せっかくだから駅まで同行した。
休日に巴さんがふんぞり返っていたベンチ。
ジュン先輩と一緒に走った並木道。
全てが儚く見えてしまって、思わず目を背けた。
「皆さん、お疲れさんでした！」
「お疲れさま〜！ 『Eve』は【サマーライブ】が終わったらさっさと帰っちゃうんだね、寂しい！」
目の前ではジュン先輩とスバル先輩が楽しそうに話している。
その横でにこにこ笑っているあんず先輩は、私と目を合わせないように必死みたいだった。
一方、私の真後ろではいつの間にやらついてきていた、我が生徒会長に北斗先輩が激励されていた。
それが愉快に写ったのか、巴さんが高らかに笑う。
「あはは。英智くん、意外とちゃんと生徒会長っぽいことを言ってるね♪」
「……何か文句でもあるのかい、日和くん？」
「べつに？ 人生を楽しんでいるようで何よりだね、英智くん。
「久しぶりに顔が見られて良かった……また機会があったらいつでも呼んでほしいね。
「気が向けば、遊びに来てあげるからね。」
「うん。君も君の戦場で勝ち抜いて、夢を叶えられたらいいね。
「困ったことがあったら相談してほしい、手助けするよ……対価は支払ってもらうけどね。」
「冗談きついね。天祥院財閥の人間と仲良くしてると、実家のみんなに白い目で見られちゃうね。
「死なないかぎりは負けじゃない、せいぜい気を抜かないようにね。」
不穏な会話が続き、私は真緒先輩のほうに逃げる。
しかし、巴さんがふとこちらに寄ってきた。
「さて、答え合わせの時間といこうね。」
『……』
____「ぼくとしては、この子が夢ノ咲で腐っていく姿は見たくないんだよね。だから、この子はぼくたち『Eve』が預かるね！」
あのときの言葉が、まだ耳に残っている。
天祥院さんは腕を組んで、柔らかく微笑む巴さんの後ろに立った。
唯一状況が飲み込めている北斗先輩をよそに、『Trickstar』の先輩方は不思議そうにこちらを見つめている。
「Aちゃん、玲明に行こう。」
断れば、巴さんたちとはもう関われない。
受け入れれば、夢ノ咲にはいられない。
どっちに転んだとて、私にとって嫌な現実は避けられない。
「玲明なら、もっときみに有意義な時間をあげられる。勉強の幅も広がるし、何よりぼくと一緒にいられるね！」
『……』
「Aちゃんは、どうしたい？」
『私は____』
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生しょうが(プロフ) - にゃーちゃんさん» うわぁぁ！更新できず申し訳ないです！！面白いだなんて照れますね…！これからも読んでくれると嬉しいです！！ (2022年12月17日 12時) (
レス) @page26 id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、引き込まれる様に一話から最後まで全部読んでしまいました…!!続きがとても気になります！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page25 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - 空桜さん» こ、こんな長編を一気読み…!?（大歓喜）ハマっていただけて嬉しいです！あとちょっとで投稿ペースも戻ると思うので、これからも見守っていてください…！笑 (2022年11月23日 20時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 初めまして、更新お疲れ様です。昨日から一気読みするくらいハマってしまいました笑 イベントやスカウトを交えつつオリジナルのお話を読める作品は中々なかったので新鮮です。お知らせも読みました。ご自身のペースで無理はなさらずに頑張って下さい (2022年11月19日 21時) (レス) id: bedbd72616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年10月29日 16時
