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置き去り ページ3

温まって、徐々にだるくなるのは、疲れた証拠。

もう、朝は、そこまで来てるから、当たり前だけど、まぶたが重くなる。


バスルームから出て、ガシガシ髪の毛を拭きながら、鏡に映った自分を見れば、充実した疲れに満たされた顔をしていた。

部屋着に着替えて、濡れた髪にタオルを巻いたまま、洗面所のドアを開ける。


完全にリセットしたオフモード。


まだ、リビングからは、弱い光が漏れていて、柔らかに廊下に影が落ちていた。



「ねぇ、今日、もう、泊まってくよ……ね。」



リビングのドアを開けて、さっきの場所にいるはずの小さな姿に、声をかけたつもりだった。


ソファの下に、膝を抱える小さな手を探したんだ。


白い頬と赤い唇に、視線を向けたつもりだったんだ。




なのに……




「何……、これ。」




ガラスのローテーブルには、ミントグリーンの便箋に、特徴のある右上がりの文字が並んで、テレビ画面には、あの日のオレ達が無言でオレを見ていた。


そして、主をなくした銀色の鍵が鈍く光を放って、便箋を押さえるように置き去りになっていた。


エアコンの風が肩にあたって、その部分だけが異常に冷たい。


温まったはずの身体は、一気に冷めて、ドクドクと胸が波打つような気がした。




「……なんで。」




指先で持ち上げた便箋は、2人で過ごした時間には到底見合わない重さで、気を抜けばスルリと落ちていってしまいそうだった。

どうしようもない事→←シトラスの彼女



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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 舞祭組 , 二階堂高嗣   
作品ジャンル:恋愛
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植尾あい(プロフ) - ノンさん» はじめまして。キミ声、何度も読んでもらえたなんて嬉しいです。ニカ中毒だなんて!光栄です!私の言葉、気に入ってもらえましたか?よかった!これからも、のんびりですがキミ恋もよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月25日 22時) (レス) id: 2cc18cecc9 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 初めてコメントさせてもらいます。キミ声にハマって、何度も読ませてもらって、何度も涙して、ニカ中毒になりました。(笑)ニカsideも楽しみに読ませてもらっています。楽しみがまた増えました。ありがとうございます。あいさんの言葉の表現、大好きです。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: d6afd85c10 (このIDを非表示/違反報告)
植尾あい(プロフ) - ナナさん» 実は、見つけてたんです(ノ∀`*)ンフフ♪ なんか、こういううっかりしてそうじゃない?(笑)まだまだ、距離を置いて慎重なニカが、この距離をどうしていくのか、楽しみにしていて下さい!バンザイ! (2017年3月29日 17時) (レス) id: 2cc18cecc9 (このIDを非表示/違反報告)
植尾あい(プロフ) - きななさん» バンザーイ!二階堂くんにバンザーイ! (2017年3月29日 17時) (レス) id: 2cc18cecc9 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - カギ見つけてたんだ!探したはずのポッケに入ってたとか本当にやってそうだなー(笑)ってニヤニヤしちゃった(°▽°)いつから「ニカ」が「高嗣」として接して行くのかとか、楽しみで仕方ないっ!ばんざーーーーい!! (2017年3月27日 10時) (レス) id: 6cd6e0891b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:植尾あい | 作成日時:2016年12月25日 22時

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