逢 い た い 。【妓夫太郎】

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仕事で帰るのが少し遅くなった 。


きっと 、梅とAが

あの場所で待ってる 。


これから何が起こるかわからないが 、

三人で生きていけるかもしれないという期待には 、

ただ胸が熱くなるばかりだった 。


...俺は 、幸せを手に入れることができるかもしれない 。







だが 、やっぱり俺は神に見放されてんだなｧ 。




「 ...梅？ おい 、返事しろよ 、梅 、

なにがあったんだ！ 」


「 ...う 、....うっ 」



目の前には掘られた穴と 、

そこにいる黒焦げになった梅 。



「 っうわああああああ!!やめろやめろやめろ!!

俺から取り立てるな!!

何も与えなかったくせに取り立てやがるのか!!

許せねｪ !! 許せねｪ !!

元に戻せ妹を!! でなけりゃ神も仏も殺してやる!! 」




どうしてだ 、俺たちは何か悪いことをしてきたか？






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それからのことはあまり覚えてない 。



ただ 。

俺はAを連れ出すことはできなかったことだけ 、

よく覚えてる 。




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