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とにかく攻撃が止まぬよう、必死だった私は、童磨に言われて初めて自分が全く疲れていないことに気が付いた。

私はこんなにも長時間にわたって
呼吸を使い続けたことがない。

だから私はもちろん、他のみんなと同じように
呼吸を使い続けるとずっと走り続けた後のように息が続かなかったり、手足が動かなくなったりするものだと認識していた。

どうして私はこんなに長く使い続けても
呼吸が荒れるどころか洗練されていくのだろう。



童「まるで鬼。だね。」



ちがう。ちがう。



童「腕、きってみる?はえてくるかもよ」



安定していた呼吸が加速していく。

それと同時に私の型の速さも増していく。




カナエ「....A、だめ、挑発にのっては...。後からどれだけの代償が...。」



カナエさんが言っていることなんて
なにひとつ聞こえず。

私はちょこまかと逃げる童磨に向かって
刃を振るう。



周りの音が何も聞こえない。

まるで私しかこの世界に存在していないみたい。







童「ん〜そろそろ帰るかな。」

貴「待て!!!!」



気がつけばあと数分で
朝日が完全に登る時間になっていた。

木の影を上手く使って姿を消す童磨。

それを追いかけようとする私。

そんな私を止める声が聞こえた。



し「A!!!姉さん!!!!」

貴「し...のぶさ..。」



そうか、童磨はしのぶさんが来たのもわかって
ずらかったのだろう。

しのぶさん、遅いですよ。
と思いながら来てくれてありがとうございますと思う。

しのぶさんはカナエさんの所へ駆け寄った。



貴「しのぶさん、ごめんなさい。カナエさんに怪我を負わせた。私が、弱いから。」



そう言って私はしのぶさんとカナエさんの元へ移動する。

すると

パチン

頬に痛みを覚えた。

...しのぶさんに頬を叩かれたんだ。



し「A、その私が弱いって思考やめなさい。Aがいたから、姉さんは生きてる。姉さんを守ってくれてありがとう。Aは、強いよ。」



しのぶさんに力強く抱きしめられる。

そしてカナエさんに手を握られる。



...ああ、私。

私にとって最初の使命を果たしたんだ。

体と、手が、あたたかい。

その温もりを感じて、私は気を失った。




【使命1:胡蝶カナエを守れ 完遂】





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作品ジャンル:アニメ
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みいこ(プロフ) - 犬田さん» あわわわわ嬉しいです!私も犬田さんお無一郎くんの小説めっちゃ好きで読んでます!!お互い更新頑張りましょう!!(^_^) (2019年12月17日 11時) (レス) id: 9475ebda40 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 救助シーン感動しました…!これから原作で亡くなってしまった人達が助けられるのを楽しみに待っています~!更新頑張ってください!大好きです! (2019年12月17日 1時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - over the rainさん» かかか神作だなんて嬉しいですありがとうございます!!もっともっと叫んでください!!() これからも更新がんばります〜〜!! (2019年12月15日 15時) (レス) id: 9475ebda40 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 神作がハイペースで更新されるとか、私舞い上がって叫んでます!応援してます!大好きです! (2019年12月15日 13時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - メイクさん» メイクさんありがとうございます(^_-)-☆めちゃめちゃがんばりまっす!! (2019年12月14日 22時) (レス) id: 9475ebda40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みいこ | 作成日時:2019年12月13日 1時

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