珍しいから、興味本位#天月 ページ11
天月side
ずっと、同じだと思ってた。
全部が、簡単だった。
女「天月くん！私と付き合ってください！」
「うん。いいよ。」
僕は、君たちの
アクセサリーだ。そうだろ？
昔は、ただ純粋に嬉しかった。
でも･･････
女「天月くんと付き合えたら自慢もんだよねー！」
女「顔いいしねー！」
何それ？
結局、顔だろ？
中身なんて、これっぽっちも見ていない。
女「天月くんにOKもらえたー！」
女「まじでー？イケメン彼氏ゲットじゃん！」
身に付ける、服とかバッグとかと同じ。
簡単に捨てられる"物"だ。
ただ、つまんなかった。
女なんて、皆同じだ。
1度捻れてしまった心は、簡単には直せない。
そんな時。
僕が働くことになった入学式の日。
女子高だからか、女子が群がってきて。
あぁ、めんどくさい。
ま／歌「あ、天月くーん！」
この2人も怯えてるし･･･
「もー、2人とも怖がりだなー。こうゆーのは慣れだよ慣れ！
･･････そうだなー･･･」
そう言って、周りに目を向ける。
そしたらさ、
生まれたての子鹿みたいに
怯えながら歩いてる
君を見つけたんだ。
それで。
「･･･あの子に声かけてみれば？」
無意識に、そう言っていた。
「ほら、あの子大人しそーだし。」
慌てて理由っぽいものをくっつけて。
そしたらさ、君は驚いた顔をした後、何かを納得したような顔して立ち去ろうとして。
そしたらその手を
まふくんが掴んだ。
へぇ、あのまふくんが･･･
驚きと共に、よく分からない感情が胸の中で渦巻く。
貴方「･･･何か用ですか？」
そんな中君が返した言葉は少し怒気を帯びているような、冷たい感じだった。
まふくんと歌詞太郎さんは怯えてるけど。
君に、興味をもった。
別に、冷たい言葉が好きってわけじゃない。
大人しい子が好きってわけでもない。
ただ、ホントに純粋な君の瞳に。
君自身に。
興味が湧いた。
でも、これは恋なんていう綺麗なものじゃない。
だから、
さっき君に伸ばしかけた
この手も、きっと気のせいだ。
可愛いな、なんてね#まふまふ→←これ･･････まさかの･･･ぎゃ、逆ハー？
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作者名：のら雲 | 作成日時：2018年3月14日 2時
